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ひとりお寿司をつまむのが唯一の楽しみ|『食卓の情景』池波正太郎さんのお母様


勝気な女性


前回の記事で、池波正太郎さんのエッセイ「食卓の情景」を読んで感じた事を書きました。

その続きです。

(前回の記事)

池波さんのお母様は、とても勝気な女性だったと書かれています。

泣く泣く夫に従うとか、内助の功で男性を立ち直らせる、支えるというような事に一切無縁の女性だったと。

こちらは私のstand.fm「大人の給食室」朝LIVEの話題としても取り上げました。

ひとりお寿司をつまむのが唯一の楽しみ


お寿司が大好物だというお母様。
女手一つで仕事をし、子ども達(正太郎さんと弟さん)を育てたお母様の唯一の楽しみが、月に一度御徒町のお寿司屋さんでひとりお寿司をつまむ事でした。

のちにそれを知った池波さんが、ひとりで行ってたとは知らなかった、ずるいじゃないか、と言いますが、

自分で稼いだお金を自分のために使った何が悪いんだ、毎日女手一つで頑張っている自分への唯一のご褒美だ、と言わんばかりに主張されるきっぷの良さ、読んでいて大変爽快でした。

この当時の女性は自分を犠牲にして無理を重ね、それを無理とも思わないような… そんな世代だったように思います。
いえ、この当時だけでなく私の母の世代、昭和世代の女性もそうでした。

私の母は「母たるもの、自分を犠牲にしても子ども第一優先」
そんな考えの人でした。

(食卓の情景)

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もう無理をしない


私を含め、多くの女性が(女性だけではないでしょうが)家族のために自分のことは後回し。
家族が喜ぶ食事、子どもが食べてくれる食事を作らねば!と頑張ってきた、頑張っている、と思います。

それ自体は素晴らしいことだけど、私はこんなにやっているのに、良かれと思って頑張って作ったのに食べてくれない、その時の落胆たるや…。

私自身がそんな経験を長らくしてきたので、池波さんのお母様の言葉が爽快でならなかった。

そして今は自己犠牲をして、ガッカリして沈んでいるお母さんの姿は誰も見たくないのでは?と思えるようになりました。

だから私は伝えたいのです。

もう料理で苦しまない。

作る人が1番ご機嫌でいられる、楽しんで作れるものを作る。
食べるか食べないかは食べる側のこと。作り手の問題じゃない、だって家庭料理なんだから。


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