見出し画像

【脳と食】エリオット・プレイグ先生が発案した「ブレインフード味噌汁」は、2つの意味でイケてた。

ニューヨークにあるナチュラル・グルメ協会は、ベジタリアン専門の料理学校として世界的に有名です。
かつてここで教職についていたエリオット・プレイグという先生は、生徒のあいだでそこそこ人気がありました。
この先生があるとき「ブレインフード味噌汁」なるものを考案しました。
その味噌汁は評判となり、いっとき、レシピが一般に公開されていました。
今回は、この「ブレインフード味噌汁」について、解説してみます。

ブレインフードとは

まず最初に、ブレインフードについて。
ブレインフードとは、

  • 脳の働きを助ける

  • 脳の病気を防ぐ

そうした効能が期待できる食事法のこと。
「ブレインフード」という言葉がはじめての方は、先に下の記事に目を通してもらうとよいかもしれません。
読み終わったら、忘れずに、このページに戻ってきてくださいね(笑)。

ブレインフード味噌汁とは

「味噌汁」はもちろん日本人のソウルフードの1つ。
ですが今では、海外の料理学校でも定番の題材となっています。
エリオット・プレイグ先生も、彼が考案したオリジナルの「ブレインフード味噌汁」を、授業の中で生徒に作らせていました。

この味噌汁には、2つの特徴がありました。

特徴1:文字通り、ブレインフードだった

現代人の食事には炭水化物(とくに糖分)が多い。
炭水化物の多い食事をすると、その後、血糖値が乱高下します。
これを「血糖値スパイク」といいます。
血糖値スパイクは、気分の悪化やイライラ、集中力の散漫化をもたらしやすい。
これが長期にくりかえし続けば、あなたの脳は確実に傷つきます。

エリオット・プレイグ先生が考案したブレインフード味噌汁は、
どんなに炭水化物の多い食事をとったとしても、最後にこの味噌汁を飲めば、血糖値スパイクが起きない
と、生徒のあいだで評判になりました。
その結果、

  • ナチュラル・グルメ協会の生徒のあいだで代々、先輩から後輩へと伝承される味噌汁となりました。

  • いまでいう「意識高い系」のニューヨーカーにも広まりました。

この味噌汁でほんとうに血糖値スパイクが防げるかは、医学的なエビデンスはありません(わざわざ研究する科学者がいないため)。
ただ、多くの人がそれを実感していたといいます。

特徴2:斬新な味噌汁だった

「ブレインフード味噌汁」はニューヨーク界隈の「意識高い系」のなかで評判となり、いっとき、レシピが一般に公開されていました。

これからそのレシピを紹介しますが、日本人がイメージする味噌汁に比べ、かなり独特のアレンジがされています。
これを味噌汁として認めるかどうかはあなた次第。
筆者としては、こんな味噌汁も「あり」だと思うし、これをヒントにもっとさまざまなバリエーションの味噌汁が誕生したら面白いとも思います。

エリオット・プレイグ先生作「ブレインフード味噌汁」レシピ(8杯分)

<材料>
* ゴマ油 小さじ2
* 中玉タマネギ(10オンス=280g)をスライスしてさっと炒めておく
* ニンジン(8オンス=230g)を、せん切りにしておく
* セロリ2本(6オンス=170g)を薄切りにしておく
* シイタケ8~10個を薄切りにしておく
* ニンニク6個を薄切りにしておく
* 昆布 1切れ
* 塩 小さじ1
* カップ 1/4 の乾燥ワカメを水で戻しておく
* カップ 1/4 の乾燥アラメ(昆布の一種)を水で戻しておく
* 豆腐 1オンス(230g)をサイコロ状に切っておく
* 水 カップ8(約2リットル)
* ショウガ汁 小さじ2
* レモン果汁 小さじ1(米酢でもよい)
* 白味噌 カップ1
* つけ合わせとして薄切りにしたエシャレットと細かく切った海苔を用意する

<作り方>
1.鍋でゴマ油を熱し、タマネギ、ニンジン、セロリ、シイタケ、ニンニク、昆布、塩を入れる。
2.鍋に蓋をし、弱火で10分間煮込む。
3.ワカメ、アラメ、豆腐を入れる。
4.再び鍋に蓋をし、弱火で10分間煮込む。
5.水を加え、強火で沸騰させる。
6.弱火にし、蓋をとって10~15分煮込む。
7.火を消し、ショウガ汁とレモン果汁を入れる。
8.ボウルに白味噌と鍋からとりだした煮汁(カップ2杯分)を入れ、白味噌を溶き、鍋に戻す。
9.カップに注ぎ、つけ合わせのエシャレットと海苔を振りかける。
(できあがり)

ブレインフード味噌汁





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?