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いい感じに撮って欲しい。と言われると、実はプロになるほど困ってしまうという話。


職業写真®︎です。
クライアントと話をすると
毎回と言っていいほど
よく出てくる話です。

撮影するよりも
大事なやりとりなので
記載してみました。


いい感じに撮ってほしい。

最初の要望を伺う打ち合わせで
だいたい言われることって
こんなことです。

(クライアント)
うちの社員を
いい感じに撮って欲しいんです。

(当社)
どんな依頼でも嬉しいです。
お問い合わせ頂き、
ありがとうございます。

と、始まるんですが、

で、いい感じって何?。

私の聞き魔(ヒヤリング)はここから
始まります。

そして、次に多くの担当者は
こんなことを話してくれます。

プロにお願いしたら
なんとかしてくれるんじゃないか。
と思って声掛けてみました。

その発想と行動力。
めちゃくちゃ大事です。

考えてばっかりで
動けない担当者さんが
ほとんどですから、、。


話は戻ります。

この『いい感じにして欲しい』という表現。
言いたくなる気持ち、
物凄くよく分かります。

どのようにして欲しいか、
ちゃんと依頼内容が
まとまっていない時ほど
使いたくなるんですよね。

しかし、
相手が頭の中で描いていることを
目に見える写真や映像で納品する
仕事からすると、
最初に目線を合わせるために
お互いの頭の中で描くイメージを
言語化し、それを
しっかり共有しておかないと
後々大変なことになります。

いざ、撮影が始まると
途中でコロコロと要望が変わったり
出来上がってからこんな感じじゃない。と
最悪は全部変更になったり。

考えるだけで恐ろしくなって
取り掛かれません。

私もそうですが、
人間は自分が都合のいいように
見たり聞いたり判断したり
する生き物なんです。

なので、お願いしたいことを
人に伝える際は
小学生でも理解できるくらい
分かりやすい言葉で
言語化する必要があるんです。


クライアントと目線を合わせるために必ず確認したいこと

私が最終的に
撮影に取り掛かる上で
クライアントから聞きたいことは、
撮影する『目的』です。

何のために撮影するの?

現状は撮影することが
決まっているにも関わらず
しっかり社内で目的を
言語化出来ていないまま
依頼する担当者がほとんどです。

なので、
いい感じに撮って欲しい。と言われると
担当者と仲良くなることも兼ねて、

まずはココから聞いています。

撮影した写真は、どんな方に
1番見てもらいたいですか?

・同業社の法人?
・30代の都会で働く女性?
・地方のおじいちゃん、おばあちゃん?
・小学生のこども?

ここが明確になれば、
場所は、

・自社の会議室がいいのか
・景色がいい海辺がいいのか
・オフィス街がいいのか
・背景は入れずに無地にした方がいいのか。

同時に服装も被写体の表情も
色々決まってきますし、
それらを見た方が
どんな風に感じてもらいたいか。
最後は、撮影した写真や映像で
自分たちは何を伝えたいか。

と、話がどんどん盛り上がってきます。

そうすると、先ほどの目的が
明確になってきて少しづつ
言語化しやすくなりますよね。

このように会話の中で
目的を言語化させていく事も
私たちの仕事だと思っていますので
最初は出来ていなくても大丈夫です。

撮影した写真は、どんな方に
1番見てもらいたいですか?

まずは、ここから
取り組んでみると
自分たちの思いが相手にも
分かりやすく伝わるようになり、
面白いです。

写真や動画撮影で
ご相談ごとがございましたら
いつでも仰ってください。