「なんでシンガポール?」「なんでスタートアップ?」「今何してるの?」に答える回
シンガポールに来て2ヶ月ほど経ち「あれ、元からここに住んでたっけ?」と思うくらい馴染んでいるShokoです。
今回はタイトルの通り、ここ数ヶ月で数十回聞かれた質問へのアンサーNoteになります。 お役立ち系ではないので、ふーん、こんな選択もあるんだなーくらいのテンションで読んでもらえると嬉しいです!
はじめに:このNoteの想定読者
Q.1 なんでシンガポール?
身体感覚
一番大きな理由は、3-4回旅行で来ただけなのに毎回ここに属している感じがしたからです。笑 なんというか肩の力が抜けるというか。
あえて言語化するとしたら多様性から来る居心地のよさ、みたいなものなのかもしれません。これまで他の国ではそんな風に感じたことがなく、なら住んでみなきゃ!という感じで20代前半くらいからぼんやり移住を考えていました。東京で働く中で感じていたジレンマ
東京は素晴らしい街ですが、なんだかんだ女性が働くにはまだまだやはりしんどいことが多いです。(母親世代と比べたら飛躍的によくなっているものの)社会システムもワーキングカルチャーもまだまだ発展途上で、ゆくゆく変化するだろうがそれを自分は待てるのか?と考えたときに「厳しい」と思いました。また残念ながら今の自分にはそういった変化を加速させる力もなく、まずは自分がFulloutできる環境に身を置こうと考えました。パートナーのシンガポール転職が決まる
前職のBCG DV内で1年くらいSGへの異動(トランスファー)を狙っていたのですが、当時の世界情勢もありなかなか進まない状態が続いていました。そんなときに日本語が喋れない中で日本企業で働くのに限界を感じていたパートナーが私より先にシンガポール移住を決め、早急に次の一手を見つけねば、という状況になりました。ジャストタイミングでちょうどUbieの中の人にTwitterで声がけいただき、とんとん拍子に決定、渡星しました。
最後までもう1社と迷いに迷ったのですが、シンガポールに実際にオフィスがあることやこれまでのBtoB SaaSの経験を活かしながらもがっつりBtoCにもトライできる点などを加味してUbieに行くこととなりました(ちなみに迷ったもう1社はAutifyで、そちらも素晴らしいプロダクトと組織でした!)余談ですが一切エージェントと話すことなく、リファラルのみで仕事が決めれるのはTech業界のいいところですね。
前提として実兄もアメリカ→オーストラリアと移住しているので国を移る心理的ハードルが低かったのもあるかもしれません。なおいわゆる駐在ではないので、シンガポール政府が許してくれるかぎりはこの国にいようと思っています!
(そして移住は移住で色々あったので、そのうちシンガポール移住・プライベートフォーカス編も書きますw)
Q.2 なんで(また)スタートアップ?
私が新卒でスタートアップに入社したときには「新卒カードをそんなところに使うのはもったいない、大手に入れるのは今だけ」的なアドバイスを多くの大人からいただいたのですが、それが間違っていたことは示せたのではないかと思います。笑
とはいえ多くの方から「スタートアップ→外資コンサル→スタートアップって珍しいよね」という感想をちょくちょくいただいたので、キャリアの概要についても軽く触れておきます。
1社目のスタートアップについてのまとめについては過去こちらにまとめたので興味のある人はどうぞ(パーソナルな内容が多いので今は有料にしてます、すみません..)
BCG DV (https://bcgdv.com/) での3年ハイライト
はじめの1年はマジで苦労した
まずゲームのルールがわからない、これを把握するのに1年くらいかかった(遅)
とにかくユーザーに刺さるものをつくろう!と思って、スライドとか軽視していた。死んだ。
途中でメンターや上司に恵まれたこともあり、自身の強みを発揮できるようになった
コンセンサス形成というゲームのプレイの仕方を学んだ
日本の大企業の中を深く知れた、これは本当に貴重な体験で、見聞きするのと実際に深く仕事するのとは雲泥の差だった
大人力(≒Assertiveness)を学んだ。根回し力ではなく、言うべきことは絶対に伝える、でもそれを相手が受診できる形で
知的好奇心がめちゃくちゃ満たされた&PdMを深められた
GlobalのSlackにポンっと投稿すると各国の同僚から知見が集まるの最高(ex-XXXがいっぱいいる)
消費しきれない大量の学習コンテンツが提供される&Internalのセッションがめっちゃ面白い
おかげでPdMとしての専門性をかなり伸ばせた
ということで感謝してもしきれないくらい学び、成長させてもらったのですが、前述したトランスファーのタイミングが合わなかった点とクライアントワークゆえの自身の焦りなどもあり、そろそろ次に移るタイミングかな、と思うようになっていきました。
これはあくまで私見ですが、ソフトウェアのことが手触り感持ってわからない、もしくはユーザー視点がデフォルトでインストールされていない人は今後相当しんどそう、というのが身にしみてわかり(逆にシニアで他に強みがあって、かつソフトウェアも分かる人はこれからもっと需要が爆上がりしそう)自分の中でもプロダクトを通してもっと市場と向き合わねばスイッチが入ったのがスタートアップに戻ってきた背景です。いわゆるスタートアップ2週目ってやつに入ります。
Q.3 Ubieで何してるの?
Globalチームで事業開発してます
日本では採用ブラックホールとか言われている(らしい)Ubieですが、シンガポールにオフィスあるの知ってますか!(日本のスタートアップでシンガポールに支社あるのUbieだけでは?)
私のタイトルはBusiness Developmentとなっており、PdMからBizDevに転向することとなりました。具体的な業務としてはプロダクトを伸ばすためのPdM業務、アジアの保険会社との提携、U.S向けのマーケットリサーチなど小さいチームならではの多様な職務を楽しんでいます。
Ubie Globalについて
チーム体制
日本はめっちゃ人いますが今グローバルは現地(SG)メンバー6人+リモートメンバー6人の計12人で2つのスクラムチームが走っており、めっちゃ0→1って感じのフェーズ
シンガポール+日本+インドの3つのタイムゾーンが混ざっており、各国の祝日に気を配る必要ありw
プロダクト
JPとはコードも別で開発してます。知見交換はもちろん頻繁にしていますが、マーケットの違いも大きいのでここからどんどん別の進化が求められるかと
シンガポールはUS進出するうえでPoCの場所としての位置づけ、なのでシンガポール(もしくはAPAC)だけを狙っているわけではない面白さがある
各マーケットでValue Propositionから模索しているフェーズ。プロダクトメトリクスの計測と改善はもちろん、ユーザーインタビューやデスクトップリサーチ、複数のステークホルダーと話すなど、様々な検証を重ねながらPMFを目指している最中
カルチャー
常に組織に対していろんな実験がされていて面白い、フレームワークを実践に落とすのがうまいなと思う
ホラクラシー(マネージャーなし・パフォーマンスレビューなし!)は慣れるのにちょっと時間かかるかもだけど、慣れるとめっちゃ動きやすい。一度慣れるとヒエラルキー型組織には戻れなくなる魅力がある
コトに向かうカルチャーが凄まじい、チームが小さい&採用スクリーニングをかなり力いれているのもあって、誰と仕事しても人的ストレスがないのが素晴らしい
募集中の職種などGlobalの採用ページはこちら👇
応募するまではいかないけど気になる…という方はLinkedinやTwitterでDMくれればいつでもオンラインでさくっと話します!
余談ですが前職では苦労しまくったビザがUbieだと一瞬で出てびっくりしました、私みたいにEP取得で苦労している人はぜひ。笑
(シンガポールでは大企業には政府からのローカル採用のプレッシャーがめちゃくちゃ厳しい)
さいごに:環境を変革する、移動する、我慢するの3択
会社も業界も職種も住む場所もすべては相性(配置)の問題だと思っていて、努力してもなかなか報われない、ゲームのルールが合っていないと感じるときは"自身の配置"を疑うときが来ているのかもしれません。
変革を選んでる人は心から尊敬しますが、もしあなたが"ただ我慢"、というコマンドを選択しているのだとしたらまずはBaby Stepからはじめてみてはどうでしょうか?
具体的には
既に実現している人の話を聞きに行く、メッセージしてみる
(それも勇気がでないのならSNSをフォローすることからでも)実際の現地や現場に足を運んでみる
おためし入会や体験をしてみる
(副業や業務委託からはじめるのもおためし労働とも言える)該当トピックの本を10冊くらい読む
あたりから行動してみると、いきなり移住!とか転職!とかよりも動きやすいのでは😊
シンガポール来てからの七不思議👇
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