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踊りだしたらどうなるか、なんて、知らない。
仲間の兄さんが、よく昔話を例えにする人で、
「地層特集!地層取材!」と盛り上がっているわたし達にしたのは、こぶとりじいさんの話。
「ほっぺにこぶのあるじいさんが、鬼の宴会に出くわして、怖いから隠れて見てたけど、踊りが好きすぎて、ついにウズウズ止まらなくなって踊りだしたら、鬼がいいぞいいぞ!って、まあ、バズったわけね。
それで鬼がコブを取ったらまた来るだろう、って、取ってくれたんだけど、つまりはそうやって、おじいさんのコンプレックスだったコブがとれたわけよ。」
はあ。まあ。ええ。確かに、地層特集のマガジン作ってますけど、完全に、誰かの為じゃないものなあ。ただ面白くてやってる。
はたから見たら、やんややんやと踊ってるように見えるのか。村上春樹だって、踊る、とかダンス、で人生を表現するもの。わかるわ。
でも、実は、このダンサーの心の中は、意外な事に、シンとしている。
ただひたすらに、自分の中の「美しい」って場所に、もう完成品はあって、問いながら進めてるのだ。
これがとても不思議なんだけど、ココハダLABと人生の大先輩である旅の絵師しろひげziも、フリマガの原稿ができがってオウケイ出すとき「うん。美しい。」って言う。それがさすがの感覚なのだ。(頼りにしちゃう。)
そうなのだ。ziもこの感覚を羅針盤みたいにして進んでるんだな。よし。
完全に一人よがりで踊りまくっても、出来上がった作品は、ドンピシャと、静まり返ってなくちゃダメ。
この感じがわかったら、自信、みたいなものがついてきたかも。
踊りまくって、コンプレックスが取れちゃう話。なるほど。
踊るよ。ブレずに、踊る。夢中になるのも大切だし、俯瞰するのも大切。楽しいを通り越してる。マグマみたいだ。地層なゆえに。
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