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語らせて、砂浴

元気がない。生きる気力がない。生命力が低下。

そんなときには注入しなきゃ。エネルギーを。源を。

にわか元気ならジャンクフードやアルコール。そのへんのイケメンなんかで満たせるけれど、それらは湿り気を帯びていて、一転するとさらなるエネルギー漏電を招きかねない。

もっと本質的な元気を。そう、オージャスが欲しい。そんな方法、ありましたよ。

砂浴。

デトックス。放電。リラックス。昼寝。全部が砂浴に含まれている。

やり方は至極簡単。砂浜に行く。持参したスコップで細長い穴を掘る。寝る。砂を身体にかける。頭にはパラソル。着てるものは、砂が地肌につくのがいいのだろうが、人目もアレだし、綿のズボンとTシャツ。水をいつでも飲めるように、手元におく。

同行した長男は高校生の頃から砂浴やりたがり、実際、一人で行ってウォークマンを水没させるという目にもあっている。思春期に背中のニキビを気にして、砂浴やる人になったのかと思われる。

彼にとっても久々の砂浴である。

お天気は晴れ。でも風は涼しい秋風。最高の砂浴日和である。

駐車場のある砂浜。大磯海岸へ。平日だしコロナ?だし、人はまばら。

ここらかな?と見定めて、持参したスコップで穴を掘り、そこに寝そべる。

ただ砂に埋まって寝そべるだけ。なにも起こらない。劇的な事件はなにも。

しばらくうとうとして、目を覚ます。を繰り返す。遠くの船の行き交いと水平線と小波に焦点があってくる。エネルギーの焦点が。

そして、二時間も砂に埋まっていただろうか。違いは次第にわかってくる。のだが、言葉以上の事を表そうとしているからね、無理がある。わたしにまとわりつく現実のムッチリ感。愛の温泉。

まえに海水浴行った次の日。自分でも元気で光ってるのがわかったんだけど、鬱の人に、「うっとおしいです」って言われて、あ、この人もわかってるんだな。と思った。

とにかく、エネルギーの充電。みたいな言葉にできない事ですが。また書くから!砂浴レポーターって、肩書き名乗りたいな。

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