祥子

エレガント人生の祥子です。 趣味は読書と、りんごの皮むきです。

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高井戸の夜

noteはもう書かないと宣言してから、約1週間。 既にその誓いを破ってしまっている。 私は「今日はお菓子を食べないっ!」と心に決めてから、0.5秒でポリンキーに手を出すような女である。私の発言をいちいち間に受けてはいけない。 話したい事があるのだ。 この時期だからこそ。 私は、大学入学してから2ヶ月間、友達ができなかった。 『そらぁそうだろ根暗デブ!』なんて、思っているだろうか? まぁ、そうなんだけどさ。 そんな根暗デブでも、中学・高校時代は大変に充実してい

    • バレンタインの痛み

      くだらない自慢がある。 それは、『友達が2度も具志堅用高を目撃した』とか『血液型を親以外に教えたことがない』とか『わりとモスキート音が聞こえる』とかいうレベルのもので、なかなか人に言えたものではない。 もし、飲み会で話そうなものなら、みんなを困らせ、私の株を下げるのみである。 『昨日見た夢の話』に次いで『くだらない自慢話』は対応に困るものなのだ。 余談だが、私は長尺の『この前見た面白いテレビの話』というのも苦手なので、このブログを見ている方は、心に留めていただけるとうれ

      • 虫垂炎と私〜第1話〜

        これは虫垂炎を“便秘”と誤診された女が、入院するまでの物語である。 (もしかしたら汚ない描写もあるかも。) ある日の夜、テイクアウトしたインドカレーを食べながら“ハリーポッターとアズカバンの囚人”を見ていたら、お腹がモヤモヤするのを感じた。 映画を見終わった後にも、妙に不快感があったのだが、大して気にも留めなかった。 そして『最近ダイエットをしてるから、胃腸が変なのかなぁ』などと考えながら、マヌケづらをぶら下げて、寝室へ向かった。 事件が起きたのは午前0時。 下腹部

        • ストレスの種は鋭利

          身体に不調が現れた時、ネットで検索をかけると、大抵“ストレス”が原因だと書かれている。  だが、肝心な“ストレスの取り除き方”について明記されたページは、存在しない。 その代わり『これをやったら治るかもね?』くらいのニュアンスで、風呂に浸かれ、ウォーキングをしろ、早寝早起きをしろ、胃にいい食事をしろ…といった文言が書かれている。    それができるのであれば、皆そうするだろう。 これを実践できるのなんて、せいぜい老人か、ローラくらいである。 働き盛りの若者に、それを強い

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        高井戸の夜

          名は愛を表す

          人は誰でも、自分が他者からどれほど愛されてるか気になる瞬間があると思う。 そんな中で、一つの考えが浮かんだ。 “愛称の量”は愛情のバロメーターになるのではないか? 例えば、赤ちゃん。 赤ちゃんを育てる親は、次々と愛称をつくる。 このnoteを読んでいる方の中には、子を持つ親も居るだろう。 そんな方々は、きっと、自らの子を様々な名前で呼んでいるに違いない。 この例えが、あまりピンとこないという方もいるはずだ。 だが、例えば皆さんは、母親になった友達によるインスタのス

          名は愛を表す

          PEACH

          今から12年前の8月、私は大型バスに揺られていた。 バドミントン部の夏合宿に参加するためである。 中学2年生の私は、冷や汗を流していた。 それが地獄の始まりである事を知っていたからだ。 私は運動が苦手だった。 体力はないし、足は遅いし、ドッヂボールではなぜか尻にばかりボールが当たった。 中1の頃、仲良くなった友達がバドミントン部に入ると言わなければ、運動部なんて選ばなかっただろう。 我がバドミントン部は大して強くもないのに、やたらと厳しい部活だった。だから私と一緒に入

          夜明けのラーメンズ

          前々回書いたnoteは長すぎた。 『中高時代は調子良かったのに大学では2ヶ月間友達が出来なくて、駅で泣いちゃった』ってだけの話なのに。 自分で読み返しても長すぎて引いているので、アレをちゃんと読んだ人が居るなら、とっても嬉しい。実家に呼んで、手料理でも振る舞って差し上げたいくらいだ。 さて、今回は『高井戸の夜』の後の話を書いてみたいと思う。 (大学1年生・キャンパスでの写真) 7年前の7月、私は友達のアヤカちゃんとスクールバスを待っていた。 そして、その時にこんな事を

          夜明けのラーメンズ