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小学校は夏休み!

1 入学早々に不登校になった娘の小学校最後の夏休みスタート

 今日から小学校は夏休みらしい。不登校の娘にとって「休み」は、学校へ行くかどうかの葛藤から解放される。親にとっても。それは非常に平穏な日々。

ただ、夏は私の仕事が猛烈に忙しいため、滅多に旅行も帰省もできない。

 低学年の頃は、友だちを毎日連れてきては、遊んでいた。お友だちが泊まりにきたり、友だちの家に泊まりに行ったりしながら、学校の友だちとがっつり遊んでいた。

 中学年になると、何を思ったのか、大手予備校に行くようになり、夏期講習に行ったり、遊んだり、過ごし方が変わっていった。

 さて、今年はどんな夏になるのだろうか。

2 娘の思い

 娘は今年は学校は、親が思った以上にがんばってっていうか、楽しそうに行く日々が増えた。朝が弱いので、遅刻だが、娘のタイミングで教室に合流する日々が増えた。合流してしまえば、なんの問題もなく楽しく過ごすのだが、6月あたりは完全に低空飛行をしだし、例年だと5月の連休あけると休み出すので、もう十分かなぁと思っていたが、長期的に休むことはなく、友だちに時間割を聞いて、いろいろ自分で考えながら学校へ行っていたように思う。

 高学年になると、不登校で家にいた時にやっていたお料理やパソコンなどの活動が増え、娘が活躍できることが授業のなかでもスタートしたせいか、自信もついてきているのを感じる。

 算数も、塾の効果か、完全に追いついた。

 でも、もうすぐ中学という、また新しい環境に放り込まれる。

 家から遠くなるし、規模も大きな学校である。娘なりに不安もあるようだが、友だちと同じところに行きたい気持ちが、まだ勝っているようで、制服の相談とかもしているようだ。

 算数は追いついたが、他の科目は、よくわからないが、たぶん漢字の書き取りが追いついていない。社会とかは、授業にでれれば、聞いていればわかるらしい。やればできるんだけど、コツコツとやるのができないんだろうなぁとはおもうが、やり出せばもっと伸びると思う。本人も手応えを感じて、学ぶ面白さも感じているようにみえる。

 そんなわけで、本人もこの夏はいろいろ勉強も頑張らないとと思っているらしいが、コツコツやるのが苦手なので、やれるかどうかっていうと自分でも怪しいと思っているようだ。

 夏期講習のほうは行く予定のようだが、学校の宿題はおそらくしないと思う。って、どんな宿題が出てるのかはしらんが。

3 親の思い

 門で足が止まってしまうという、まさかの小学校生活スタートだったが、本人は粘り強く、自分と向き合い、なんだかんだ、心身ともに健康であり、自分の頭で考えて行動できることができ、ちゃんと生意気な思春期反抗期を過ごしていて、こんなにたくましく育つと夢にも思っていなかった。

 中学校に行けば、また、止まっちゃうかもしれないが、そんな自分との付き合い方を娘自身がわかっているのではないかと思っている。

 どうせ旅行も行けないご時世だし、のんびり、好きなことして休みを満喫してくれればいいと思う。

 低学年からの不登校は、さすがに慌てたし、お先真っ暗にもなったが、低学年だったから、まだ他者の目を気にすることも少なく、支えやすかったかもしれないなと、今は思える。高学年から不登校になっているお子さんは、周囲が見えちゃうし、自分も苦しいがそのことによって親や大人が辛い思いをしているのも理解できてしまい、さらに学校へいけていない罪悪感も抱え、本当に身動き取れなくなっているケースも多い。(娘はそういうお子さんをなーんでか連れてきて、最近は「ママ、話きいてあげて」と私に丸投げし、友だちには「この人、専門家だから」とか生意気なこといっているんだが、私がなんの専門家だかわかってるんだろうか;苦笑)。

 6年生の4月から夏休み前までの娘の頑張りは、実に天晴れであった。毎年毎年、前に進んで入るが、こんなに頑張ると思っていなかった。

 昨日見せてくれたテストは、名前の欄に漢字で自分のフルネイムがきちんと枠にはいっていたが、枠をはみ出して、枠をつけたしちゃうやつだったのに、ちゃんと育っているんだなぁと思ったし、格闘していた頃が懐かしく思えるようになった。だいたい、テストの結果がよくても、見せに来ることなんか一回もなかったので(親がカバンの中を確認して発掘していたので)、おっきな山をまた一つのぼって、何かを超えたんだろうなと思う。

 でも子どもたちなりに、とっても疲れていると思う。

 休みはゆったり過ごしてほしい。最近は青い夏の空に浮かぶ雲を眺めたり写真を撮ったりするのにはまっているようで、一人でふらりとひとりお散歩タイムをカメラ持って楽しんでいるようだ。娘がとってきたカメラの画像には綺麗な夕焼け雲がうつっており、そこに時々、近所の3年生が写っている。くっついてくるんだろうな。その子が3年生!っていうのも結構衝撃だが、まぁ、娘が学校行けてない時期に幼稚園に行っていたから、そうよねと、美しい雲の写真と時々映り込んでいる近所のお嬢さんをカメラの画面で眺めると、なんか、あっという間におっきくなっちゃうんだなぁと、一瞬、しんみりしてしまう。

 でも、それも束の間で、また、何かがおき、バタバタするんだろうなぁ。親がだいぶ鍛えられているから、なんとかなるだろう。

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