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「エミリー、パリへ行く」のエミリーにモヤモヤしていた理由

皆さん、「エミリー、パリへ行く(原題:Emily in Paris)」シーズン2もう観ましたー??

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私は年明けからちょっとずつ観て、やっと先日全部見終わりました!

この作品、世界的にも大人気でシーズン3、4の製作も既に決定していますが、舞台であるパリの描写があまりにもステレオタイプで現実とはかけ離れた世界なので、フランス人視聴者からはなかなか辛辣なツッコミが入って話題になりましたよね。

アメリカに一度も行ったことのない私としましては、「え、アメリカ人って職場にあんな攻めた服装でいくん??」とアメリカに対する別のステレオタイプが植えつけられそうです。

(エミリーたちはかなり個性的な方という認識であってますよね…?)

最初にシーズン1を観たとき、ツッコミどころの多さに、

「出た出た、パリに幻想抱いてるタイプのやつや」

とちょっと斜に構えた感じで見ていたんですね。

あと、主人公エミリーにずっとモヤモヤしてて、全然共感できないし、応援もできなかったんです。むしろこいつムカつくな、みたいな。

なんなんだ、この負の感情は。

と不可思議だったんですが、わかりましたよ、この感情の正体。

嫉妬!!

そう、SHITTO!ジェラシー!!

エミリーに大嫉妬してました、わたし!!

だってさ、フランス語できなくても、職場でも友人の集まりでも、みーんなエミリーのために自分の母国語(英語)で話してくれるんですよ。英語話者ずるいー!

うっかり近所にイケメンシェフが住んでて、頼りになる同じ境遇の外国人の親友と、現地人の親友がすぐできるんですよ。

そんなことある??

私は、フランス人だらけのテーブルで、早口のフランス語が一切聞き取れず、何の話題なのかもわからず、まったくついていけないので、発言しなかったら、ほぼその場にいないも同然に扱われ、悔しくてお酒飲みまくったら酔っぱらってトイレで倒れてたことならあります。(え?)

学生時代、エミリーと同じ「女中部屋」に住んだことがありますが、広さはエミリーの家の半分以下だし、ご近所さんはイケメンどころかお年寄りしかいないし、窓開けたら、エッフェル塔ビュー!もとい、墓地ビュー!(いえーい!)

だから、言葉の苦労もほぼなく、パリのキラキラした部分だけを楽しんでいるエミリーずるいー!って感情が芽生えたんだと思います。

たぶんフランスに住んだことがなかったら、特に何も感じることなく、パリおしゃれだなーいいなーエミリー可愛いなーという感想しか抱かなかったかもしれません。

でもエミリーだって物語に出てきていないだけで、裏で色んな努力だったり、苦労だったり、泥臭い部分があると思うんです。

よくみたら、胃に穴空きそうなトラブルに次々見舞われてるし(ちょっと自業自得なとこあるけど)、クライアントのためのリサーチとかプレゼン準備とか仕事も頑張ってるし、コミュニケーション能力高いし、ポジティブだし、とにかくめげない。えらいやん、エミリー。

現実社会でもそうですよね。

SNSなどを見て、あの人いいなーキラキラ生活ずるいー!という感情が生まれることも時にあるかもしれませんが、表に出ているのは、ほんの一部だけで、見えていない部分ではその人なりの苦労もあるのでしょう。

なんだかんだエミリーも裏でフランス語一生懸命勉強してるかもだし。

と思っていたら、語学クラス落第してて、盛大にズッコケました(笑)

まぁいっか。

ちなみに、いつもは英語の勉強を兼ねて、英語音声+英語字幕で観ているのですが、今回初めてフランス語吹替版に切り替えてちらっと視聴したら、エミリーは英語訛りのフランス語でめちゃくちゃ頑張って喋っていて、好感度が急に上がりました!

あれ、やっぱり言葉のひっかかりが大きかったのかも、わたし!

万が一私と同じようにエミリー全部英語で突き通しやがって!っとモヤっている方いらっしゃいましたら、ぜひ吹替版での視聴がオススメです(笑)

とまぁ、なんだかんだ文句は言ってますが、シーズン3も楽しみー!!

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