スタートアップにこそ外資の考え方が必要なのでは?と思った話
こんにちは。
アラフォーでスタートアップの採用担当に無謀にもキャリアチェンジ、ヒョウ柄を着て五反田を歩いているSynamon採用担当の あらき @araki_shoko です。
HR界隈の小さなミートアップで聞いた外資系企業の人事の方のお話が、すごくaha体験だったのでnoteに書いておこうと思います。
タイトルにも書きましたが外資が正義なわけじゃないけど、外資の考え方をエッセンスとして取り入れることで、スタートアップは強くなるんじゃないか?という内容です。
外資のヘッドカウントとパフォーマンスへの意識
私自身は外資にいたことはなく、本とかで読んだだけ。
まぁシリコンバレーにいたことはありますが、引きこもっていたので本当の内部がどうなっているのかは知るよしもありませんw
イメージとしては、こんな感じ。
・超絶なまでに実力主義
・成果出ないとクビ(になりそう)
・すごい仕事できるけど、なんかドライなイメージ
外資で働けるってカッコいいなーって思うし憧れの存在ではあるけど…
なんでしょうか。
私、そこで生きていける気はしないw
なので、聞いてみたんです。
「すごいドライなイメージがあるけど、ぶっちゃけ中はどうなんですか?」
私の質問への直接な回答ではなくUP or OUTの話題ではあったのですが、海外ドラマにあるような「ある日会社にいったら突然クビを宣告され、段ボールに荷物まとめて出ていく」というような展開は実際はあんまりないらしいんですね。
というのも、外資のマネージャーはヘッドカウントをすごく重視していて「少ない人数でどうパフォーマンスをだしてもらうか?」を大事にしているとのこと(基本の考え方が少数精鋭)。なのでPIP(業績改善プログラム)をやる前に、そもそも人事や現場マネージャーのフォローはめちゃくちゃ手厚いし、どうにかして目標達成ができるようにもってく。
(だいぶ意訳です)
うちの会社で外資出身の人も、ヘッドカウントのことやフォローの手厚さはその通りだったと言ってました。
話を聞いてて「うちでもたまに聞くような話だぞ」とだんだん思えてきたんです。今できてるというよりは、こういう組織の方がいいよねって話の文脈で。
ヘッドカウントという言葉はあまり使いませんが、スタートアップだって無尽蔵に人を採用できるわけじゃないし(アトラクトするのも大変ですし)、少数精鋭でやれるならその方がいい。
もちろん、今のメンバーのパフォーマンスを最大限発揮したいとも思うわけです。
うん、なんか要素としては重なる部分がありそう。でも、大きなギャップもありそう。
違いは……どこだろう。
小一時間のお話をききながらなんとなく思ったのは「スタート地点の違い」。
今回お話を聞いた人事の方は、外資系の中でも歴史ある企業・コンサル会社を経験されてきたのでというのもあるかもしれませんが…
スタートアップは「好き」という想いが中心にあって集まったメンバー。
夢は大きいし、やりたい気持ちは人一倍。
でも成果を出すことには慣れてないというか、スタート時点は出せない😅
外資の場合は、さっきもあったように成果に対しての意識はやっぱり高いし、出せることが前提になっている(と感じてます)。
スタートアップだってもちろん成果は出したいと思って日々頑張っているのは私だってわかっているけど、意識や想いへの違いはありそう。ここの違いは、何かを変えたら一気に加速できたりするかな?
外資にあって、日本企業にないもの?
一通りの話を聞いたときに、最後のクロージングトークでどうしても聞きたくなったことを聞いてみました。
「日系と外資の両方をみてきたうえで、外資に共通してあって日系企業にはない核になる部分は何でしたか?」
そのお答えでいただいたもの、個人的にはこの2つだと解釈してます。
●全員をプロフェッショナルとして扱うこと。採用もプロフェッショナルを前提として採用すること
●「メンバーの成長」とか「その人のため」ではなく、チームメンバーがパフォーマンスを最大限発揮することに純粋にフォーカスすること
(私の気持ちがだいぶはいった解釈です)
この言葉を聞いた時に、何かが見えた気がしたんですよね。そして、自分の中で「あーそっちね」というある種のズレを感じれたような気もしました。
プロフェッショナルとして見てるか?プロフェッショナルという自覚はあるか?
これ自戒の意味も込めてですけど、難しいですよね。採用担当者としてもです。
もちろん人によってレベルはあるし経験値は違うけど、信じて仕事を任せることはできますよね。
ただ実際は、どこかで相手を信じきれてない自分がいるんじゃないか。
そして、自分自身のこともプロフェッショナルとして認めてない部分があって、それが言い訳や甘えになっているんじゃないか。
自分で書いてて苦しくなりますけど、自分自身の経験のなさを言い訳にしているところありますね(汗)
「育てる」ことに重きを置きすぎ?
これは、今回のお話を聞いていた最大のahaでした。
「その人を育てよう、その人のために…とかではなく、シンプルにチームのパフォーマンスを発揮することだけ考えてますよ」
そして、「日本企業のマネージャーの方が忙しそうですよね」ともおっしゃってましたw なんか、わかるw
確かに育てることも大事だけど、余計なことまで気を回していたかも?もっとシンプルでいいかもしれないと、直感的ですけど思いました。
フィードバックやフォローは丁寧にしつつも、主眼を「育てる」ではなく「チームのパフォーマンス発揮」に。一個前のプロフェッショナルという前提があるので、相手を「プロ」として扱うわけですよね。プロという自覚があれば、足りなければ自分が成長するという考えになるだろうから、うまく回りそうなイメージも持てますね。
うまく言葉にできないのですが、採用するときの目線も少し変わりそうな気がしませんか?
いい意味で外資のプロ意識とパフォーマンスの考え方を取り入れて、強くなっていきたい!
私は外資で働いたこともないし、スタートアップで成功した経験もまだありません。最近はピープルマネジメントもそんなにしてないので、机上の空論と言われるかもしれないけど…
一緒の会社にいる以上、全員がプロフェッショナルだとお互いに信じる。自覚も持つ。
その上で、自分含めたチームがMAXのパフォーマンスを発揮できることに集中する。
そのためのフィードバックやフォローは全力でやる。
シンプルだけど、すごく大事なことを教わった気がしています。
衝動的にnote書きたくなったので、個人的な学びとしてまとめました!ツッコミや違った側面でのご指摘などあれば、ぜひお願いしますー!
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