土用の丑の日に、回転寿司でテクノロジーの進化に驚いた話
先日の昼頃、某回転寿司チェーン店へ鰻丼を食べに行った。開店時間ぴったりに到着すると、待合の長椅子は既にお客さんで埋まっていた。
それもそのはず。土用の丑の日だったので、同じく鰻丼を食べに来たお客さんが大半だったのだろう。
これは待つかもしれないな。
運良く座れた長椅子で、鞄から取り出した新書のページを開いた。長丁場を覚悟していた私だったが、1ページを読みきらないまま、機械音声に受付番号を呼ばれた。
それどころか、タッチパネルで注文した鰻丼が、目前のレーンまで猛スピードで運ばれ急停止するまで、3分もかからなかった。
えっ流石に早すぎない?
着々と埋まっていく客席の喧騒の中、私はあまりにもスピーディに配膳された鰻丼に驚きながら、温かい丼を手に取った。
入り口の機械案内に、タッチパネルの注文。食後の会計もタッチパネルで、精算は自動レジ。
もちろん、混雑を配慮した店側の体制も効果的だったのだろうが、機械化の進歩による恩恵を如実に感じた気がした。
皮肉にもコロナ禍を経た世間は、随分と機械化が進んだように思える。
こういったテクノロジーの進化と進歩は、恐ろしいスピードで私達の生活に便利さをもたらす常識へと移り変わっていくのだろう。
こんなふうに、多くの常識は私の預かり知らぬところで移り変わっているのだろう。そう実感した、回転寿司の蜃気楼だった。
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