情報を操り、拡散させるために

こんにちは。2年ほど前にブログの執筆を止めてしまい、すっかり時間が経ってしまいました。そろそろ考えていること、経験していることが飽和してきて、自然と書きたい気分になってきたので、ゆるりと再開したいと思います。本格的なブログを用意するまでは、まずnoteに文章を書いていこうと思います。
      
さて、昨日はリクルートの調整さんのチームが主催する「すごい勉強会 :PRの専門家が語る!"勝手に"広がる情報の作り方~なぜあなたのコンテンツはバズらないのか?~」に参加してきました。下記に、メモしたことをサクッと書いておきます。

最近はクリエイティブ・コレクティブのプロデュース周りも行っているのですが、そこで今後課題になってくるだろうなと考えているのが、広報・PR・メディア周り。そもそもの「広報」「PR」「メディア」の定義すらあやふやという状況なので、漠然とこれではいかんな...と思っていました。みなさんはこれらの言葉、どう使い分けていますか?勉強会で書き留めたメモを下記に共有します♪

▼メモ
◯イベントページ
https://www.facebook.com/events/1474979715905065/
  
◯参考本
今回のイベントの内容はこちらのリンク先の本に載ってます。
共感PR 心をくすぐり世の中を動かす最強法則
 
・基本のマインドセット→①知識 ②技術・スキル ③再現性
 
三浦:当たり前ですが、ビジネスを意識すると、継続性・持続性というキーワードをよく聞きますね。アートの表現の領域にいると、ある意味、継続的に同じことを常に行うことはとてつもなく難しいのではないか?とさえ思えます。ただ、たとえば芸術家が行っている反復的な技術や作品を作るためのテクニックなどはある意味、再現性のあるものですが、表現活動をしている仲間と話していて、継続性・持続性ということが全面的に出てくることは少ないなと思います。あくまで印象的な話です。

・媒体の特徴。TV/ WEBメディア/ 新聞 等。それぞれの媒体を把握する
 
三浦:新聞は権威付けに使える、というのは改めて言われると確かにと思いました。家族にWEBメディアで取り上げられたよ!と伝えるより、◯◯新聞に載ったよ!という方がより肯定的な反応返ってきますしね。ところで新聞に載ってるからすごいという暗黙のバイアスはどこから来るんだろうか。過去の情報の蓄積が脳内での「すごい」という情報処理に貢献しているんでしょう。ある意味、情報の連鎖を起こし、PR活動を行っていくことは、情報設計を通して人の認識を変え、その人たちに行動を起こしていってもらうこととも言えると思いました。

・絵的な面白さ大事。ちなみに二郎ラーメンはCMを打っておらず、Instagramや口コミで攻めてるとのこと。
 
三浦:最近、Instagramとかの影響力すごいですね〜。年齢が下がるにつれて、若い世代はどんどんメディアの中でのコミュニケーション負荷が下がる方へとシフトしているんでしょうね。以前流行っていた「Vine」や「Snapchat」とか、潮流があるんでしょうね。(調べるところまでは言っておらず。)

・PRでの情報クリエイティブ(=つまりは情報設計・情報デザイン)を行う時、下記の8点と客観性のための3点をフレームワークとして意識する。
 
企業の視点
1. 新規性
2. 優位性
3. 意外性
4. 人間性
5. 社会性
6. 貢献意識
7. 季節性
8. 地域性
 
客観性を担保するための3つの観点
社会 / 人(ターゲット)/ メディア
 
→ 8×3 → 効果

このあたりのキーワードの説明はAmazonの書評の方に載っているし、きになる方はチェックしてみては?

・情報が"共感"を通して広がる際、5つの感情に着目
喜び/ 恐怖/ 怒り/ 悲しみ/ 驚き

 
今回の勉強会はバズをどのように生み出すかという視点での知見の共有でした。情報の拡散性ですね。ためになる・面白い(Interesting)寄りの感覚は、上記の5つよりも、勉強にはなるが、相対的に共感はしないものなんだろうね。情報に触れた人の心がどう動くのかという観点は大事にしたい。

・インターネット、アーカイブ性を最大限利用せよ。
一瞬で消費されて、流れていってしまうTV番組のマスメディア等と比べ、ネットメディアやインターネット上の情報コンテンツの最大の特徴は「情報がアーカイブされること」。5年、10年残り続ける。蓄積されたものが効力を持ち始めるフェーズや社会的文脈と接続されて、話題になり価値化されていくという流れもあるんでしょう。久々にブログを書き始めたのも、そんな理由からでした。

・広告は0→1に強く、PRはネットワークの中での拡散性に富む

・広げたいものの訴求力、伝え方の戦略、伝え方の戦術
当たり前だけど、伝えるべきものが何もないと、伝えようがない。今回のゲストの方はPRコンサルタントで伝えることのプロ。というか、情報拡散のプロと言ったらいいのかな。前提としてのプロダクト開発やサービス開発など伝えるべき何かはあるのが前提。自分の場合、イベントを行うことがわりと多いのですが、イベント企画の段階から今回のような情報クリエイティブの観点を取り入れてみようと思います。めちゃくちゃいいものなのに、誰も気づかないというのは残念ですもんね。(ただし戦略性を持った、あえて出さないという戦術は好きです。)

他にも学んだことはあるのですが、興味がある人はまた直接会った時にでも聞いてみてください。こちらのセミナーを受けて、イノベーションの文脈における弱い紐帯(weak tie)のことを思い出しました。いわゆる新規性のあるアイデアは弱い紐帯の間でのコミュニケーションの中で発生しやすいという話だったかと思います。ただ、ここのどう情報を広めるのか、拡散するのかという話とは若干ずれてしまうので、今回は割愛します。"人のつながり"はソーシャルキャピタルの研究では ①ボンディング型 ②ブリッジング型 と分類されています。そのあたりの本を漁ってみるのも、情報拡散のPRの理解を深めていくのに役に立ちそうな気がします。

ネットワークの特性を見抜きながら、組織を育てたり、新規性のあるアイデアを生み出したり、情報の拡散を行ったりしたいですね。情報拡散については今後も考えを深めていこうと思います。

Have a beautiful day. 

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▼主催・共催イベント
現在、参加者募集中のイベントはございません。     
     
▼今後のイベント登壇予定
9月23日(土)14:00 - 17:00 @大阪
ドイツのカッセルで開催の芸術祭「ドクメンタ」、ミュンスターの「彫刻プロジェクト」報告会と、報告から考える対話の会
https://www.facebook.com/events/261557101003684/

▼今後のリサーチ予定
・和歌山の"南方熊楠"ゆかりの地 リサーチ(DAYDREAM THEATER)←中止
・ドイツ・オランダ・デンマークの創造的エコシステム リサーチ(個人/ DAYDREAM THEATER)

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