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その3「TRPGを遊ぶ前に」

TRPGを趣味として遊べるようになるまでに、私は少々時間がかかった。少々というか、一年くらいかかった。なぜなら、TRPGで遊ぶ環境を整えるために、準備することが何点かあったからだ。例えば、私の場合、趣味に費やせる唯一の活動時間帯が夜遅くだけであったりしたことが一番のネックだった。他にも、一緒に遊べる仲間を探すのにも時間がかかったことなどもある。これ以外にも、人によっては準備するまでに時間がかかってしまうと思われる点を幾つか挙げたいと思う。

TRPGを遊ぶ前に必要な環境等


1.「書籍の購入資金」

TRPGを遊ぶにはまず、遊ぶためのマニュアル本が必要となる。私が遊んでいる「ソード・ワールド2.5」は、3冊のルールブック(※基本マニュアル)を購入することだけでなく、複数のサプリメント(※追加マニュアル)も購入することで遊びの幅を広げられる。ルールブックは1,000円弱、サプリメントは高いときで3,000円台することがあるので、覚悟だけはしておいた方が良い。しかし、これらを集めれば、最低限の遊ぶ準備はできたも同然だ。


2.「書籍を読み込む時間の確保」

ルールブックの内容は、まさに仕事のマニュアルのようなものを思い浮かべると良い。会社の棚にファイルにはさまれて鎮座している、あれである。仕事マニュアルのように、読み方に慣れるまでに少し時間がかかる。ちなみに、すべて暗記するとそれはもう楽しいが、それができる方はなかなか限られているので、まずは「何がどこに掲載されているか」ぐらいを把握できれば十分だと思う。

3.「プレイ環境を整える」

TRPGのセッション時間は、GM(※ゲームマスターの略。司会進行を行う)にもよりけりだが、平均3,4時間は所要する。長いと1日がかりということもあるという。その間集中できる環境が要るし、慣れないうちは結構体力を使うし、全力で遊ぶためには健康であったほうが楽しめる。ということで、物理的な静かなプレイ環境だけでなく、体調管理もかなり重要な要素になってくる。私はテキストセッションばっかりだが、ボイスセッションをする方は、本当に体調を万全に期すことが楽しく遊ぶための重要な要素になってくるだろう。

4.「ツールを整える」

これはまさに物理的な環境を指していて、オンラインで遊ぶ場合は、PCを用いた方が楽だ。また、通信環境の良いWi-Fiもあるに越したことはない。また、電子書籍やwebブラウザを参照するために、タブレット端末もあるとなお便利だ。さらに、ボイスセッションは、複数のソフトやwebページを立ち上げるので、ダブルブラウザを使うことでさらに快適な環境ができあがる。がしかし、スマホ端末ひとつでプレイしている仲間ももちろんいるので、絶対的に必要というわけではない。


5.「プレイ時間が合う仲間を探す」

先述したように、私はセッションに参加できるのが深夜帯のみなので、これが最大のネックだった。そこで、限られた時間の中でも遊べる仲間を探すため、TRPG用のSNS「TRPGオンセン」に登録をした。X(旧Twitter)も使えることは使えるが、SW2.5で遊ぶにはこちらの使い勝手の方が良かった。「TRPGオンセン」では、かつてのm●xiのように、コミュニティに所属して仲間を募集しあう機能や、日記機能、セッションの開催機能などがある。なお、私はこちらで「【SW2.5】限られた時間の中でTRPGを楽しむ会」ミュニティを管理させていただいている。玄人素人制限なし。なかなかメジャーな時間帯で遊べない方にはおすすめしたいコミュニティなので、ぜひ奮ってご参加ください。笑。



5.「気が合う仲間を探す」

これが実は割と難しく、まずは自分がどんなスタンスで遊びたいかを考えた方が絶対にいい。リプレイ動画からTRPGに入ったし、遊ぶ際にノリが良くても大丈夫!という人や、礼儀や常識を重んじることは当然で、敬語も織り交ぜつつ粛々とロールプレイ(演じる)したい!という人など、さまざまなスタイルがあると思う。私が遊んでいるSW2.5は、国産ファンタジーTRPGの第一人者であるから、プレイする年齢層が比較的高めだったり男性が多かったりする。私は、TRPGをルールに則って粛々と遊びたい派だったから、自分のプレイスタイルに合致していた。ファンタジーもので遊びたいな、という単純な動機がSW2.5を選んだきっかけだったが、結果的に心底良かったと思っている。なお、項目4でも記載したが、「TRPGオンセン」は比較的年齢層が高く、「Miskkey」は敬語などはほぼ使用しないノリの良い若者が多い。自分のスタイルを見極めて、SNS選びも慎重に!


以上が、私の考える「遊ぶ環境を整えるために、準備すること」である。たくさんあるなあ…と思うなかれ。これらさえクリアできれば、一生遊べると言っても過言ではない快適なTRPGライフを送れること間違いなし!なのである。


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