"エモい"って何だよw の答え


はいこんにちは。
あ、今大丈夫?

早速ですが、この記事を開いて読んでくださっているということは、貴方もきっと一度は思った事があるんですよね。"エモい"って何だよw
って。

僕もです。ずっと思ってました。
何でもかんでもエモい〜‼︎って言えばいいと思ってんじゃねえぞ。くらい思ってました。

そんな僕ですが、最近とある会話の中でふと、思ってしまったんです。
(あぁ、エモいってこういう事なのかな...)と。
それを何とか言語化してみたいなと思った結果がこのタイトルです。では早速本題へ。


まず初めに、そもそもエモいって言葉はどういう意味なのよ。って話ですよね。
ググってみました。以下抜粋です。
・[emotional]が語源。感情が揺さぶられて何とも言えない気持ちになること。
・日本語の「えもいわれぬ」から派生したという説もある。
・ロジカルの対極にある、一見ムダなもの。

だそうです。
日本語学者さんも、「『いとあはれ』と言っていた昔の宮廷人は、現代に生まれていたら『超エモい』などと表現していたはず」って述べているらしくてちょっとフフッてなりました。

まぁニュアンスは概ね予想通りだとして、じゃあ例えばどんな時に使うのか。
こっからは僕の偏見というか私見ですけど、
若い頃の男女の不純な感じの曲とか映画とか、純喫茶とかフィルムカメラで撮った写真とか、やっぱりそういった作品や景色、状況に対して言ってる事が多いかなぁ。って気がします。

かく云う僕もそういうの大好きな典型的な人間なので、わざわざ休みの日に純喫茶行ったり、そういう曲聴いてカーーーッ‼︎てなったりして日々過ごしてます。

ただ、僕のように捻くれてる人間は、それを全部「エモい」の一言で片付けられるのが結局嫌なんですよね。別にエモいとかじゃねえから!!ってなるわけですよ。

そんなめんどくさい人間である僕が、一体どこで納得したのか。

というのも、先日Twitterのスペースかなんかで、クリープハイプの話をしたのがキッカケです。
そう、あのクリープハイプです。まさにたった今話したような曲を歌ってる、あの。

クリープハイプの曲で何が好き?って話をしてて。
「おやすみ泣き声、さよなら歌姫」とか、「憂、燦々」とか、
もちろん良い曲は死ぬほどあるんですけど、僕は「左耳」と「ラブホテル」の2曲がその時パッと浮かんで、それを挙げたんです。
で、やっぱ僕と同年代、今の20後半〜30くらいの人で、邦ロックとかバンドが好きな人ならだいたい通ってきてるじゃないですか。特に「ラブホテル」なんてフェスでも定番曲だし。
ちょうど大学生くらいで、そういうお年頃で、うわ、そういうのいいな、なんて思っちゃったりして(人によります)。

で、そんな話で盛り上がってた時にふと、思ったんです。
でも今の10代の子とかって、この曲と共に青春時代を過ごさないんだよね...と。

考えたら当たり前の事なんだけど、僕はたまたま、自分達がそういう時期だった頃にクリープハイプがこの曲を世に出したからみんな通ってきたわけで、当時のもっと上の世代の人達がみんな通ってた訳ではないし、その人達にはその人達の思春期に、クリープハイプと同じように皆が通ってて影響されたようなバンドや曲が当然あるんですよね。
例えば自分より少し上の世代だと、ゴイステとかがそうだったりするのかな?
逆に今の10代にも、同じような存在があると思うし。

そうか。クリープハイプを、思春期の頃にドンピシャで聴いてたのってこの世代だけなんだな。って。

まさにこの時です。
あ、"エモい"ってきっとこれの事だ。

本当に突然、腑に落ちたんですよね。
おかげで以前より少しだけ、この言葉が好きになれた気がしました。



もちろん自分より上だろうと下だろうと、世代に関わらず好きな人は聴いてるだろうし、似たような感情を抱いたり同じ経験をする人はいるだろうと思います。自分もそうだし。
それに、別にクリープハイプに限った話でもないですよね。
好きなバンド、惹かれる曲。そんなの語り尽くせない程ある。

おい何だよ、結局まだ言語化出来てないじゃん!と思ったのでここから言語化しますね。

やっぱりタイミングというか、出会ったあの日がキーなのかなって気がします。
大体10代〜20代の頃、各々がいろんなものに興味を持って、日々出会っていたときの感性、思考、そして経験。
それを忘れたくらいの頃に久しぶりに再会したような瞬間。
『うわ、待って!知ってるぞそれ!待って!』って語彙力なくなる時のやつ。
音楽なんて特に記憶に結びつくものだよね。
でもそれは必ずしも皆同じじゃなくて、僕が、そして同年代の人が味わった出会いは、今の10代の人にはもうどうやっても叶うことのないもので。
逆にその人たちが今まさに出会っているそれは、僕には同じ感性で味わう事はきっとできない。
その事実を“エモい“って言葉でどうにか飲み込もうとしてるのかなって思いました。


今回はこんなに長く書くつもりじゃなかったのに、また長文になっちゃいました。
ここまで読んできたのに、そんな事今更書かれても困るよ。って?
そんなこと言われても困るよ。ここまで読んでくれたんでしょ。

最後まで読んでくれて、ありがとう。

って文末に書く煩わしさが大事らしいよ。

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