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帯をぎゅっとね

 幼児や小学校低学年の帯はよくほどけます。帯は買いたてで固いし、まだ結ぶ力も弱いので仕方ありません。ただ、帯を結び直すのに1、2分はかかり、その度に稽古の流れが途切れてしまいます。そこで、完全にほどけてしまう前に、結び直す習慣をつけることにしました。


 まずは、稽古中に帯がほどけてもよい回数を各自で決めました。今までの稽古を振り返り、それぞれ1回から3回くらいを設定しています。稽古中に先生から「ほどけているよ」と指摘されたら1回カウントです。友だちに教えてもらった場合はカウントに入れません。もちろん設定した回数を超えてもペナルティーはありませんが、「自分で決めた目標を達成したい」という想いから、帯に心が向くようになりました。


 何事も意識をすると変わるものです。自然と稽古の合間で帯のゆるみを直すようになり、「帯がほどけそうだよ。」「教えてくれてありがとう。」という会話も生まれています。この方法を始めて1週間ですが、今では帯がほとんどほどけなくなりました。


 帯をぎゅっと締めることで、心も引き締まります。「帯を結ぶ」という小さな行為ですが、お子さん達の成長につながっているようです。


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