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子どもたちは「休憩時間」になぜ走る?

 咲柔館子どもクラスの稽古時間は、1時間20分です(学習を含めたトータルのお預かり時間は3時間)。休憩時間は2回以上とるようにしています。「休憩中だから座って休んでもいいよ。」と言っても、休むお子さんはほとんどいません。給水をした後は、ボール遊びをしたり、受身や技の復習をしているお子さんが多いです。時には「休憩時間中に道場を何回往復できるかチャレンジしたい!」と言って、ダッシュを繰り返すこともあります。お子さんたちはいつも元気一杯です。

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 私はこの時間がすごく大事だと考えています。なぜなら、休憩時間の表情や行動を見ることで、心身の状態を把握できるからです。体調はどうか、どこか痛くないか、お子さん同士のコミュニケ-ションはとれているか、つぶさにお子さん達の様子を見ながら、稽古メニューを微調整をすることもあります。
 写真のように目一杯遊んでいる時は、「余力」が残っている証拠です。ただ、これは決して悪いことではありません。私はあえて「余力」が残る稽古メニューを組み立てています。年齢が上がり、競技者として成熟していく上で「やりきる稽古」「全力を出しきる稽古」も時には必要です。ただ、柔道を始めたばかりのお子さんの稽古は「もう少しやりたい」という所で終わる位がちょうど良いと思っています。


 お子さんたちは、柔道も遊びも全力だからこそ、大人が「ゆとり」「余裕」「余白」を作ってあげることが重要です。「柔道が好き・楽しい・面白い」という想いを膨らませると同時に、「柔道はもうお腹いっぱい」にならない稽古を心がけていきます。


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