優しさのつながり
未就学児や柔道を始めたばかりのお子さんの帯はよくほどけます。そして、ほどけたことに気づかないことが多いです。そんな時は、お姉さん、お兄さんたちが、優しく声をかけながら帯を締めてくれます。
帯を「締めてもらう」から「締めてあげる」へ。これはとても大きな成長です。人の心を想像する力、人の帯を締められる器用さ、年少のお子さんとのコミュニケーション力、これらがなければ帯を締めてあげることはできません。こういった優しい行動は帯だけにとどまらず、受身や技を教えてあげる、体操の号令をゆっくりにしてあげるなど、その範囲を少しずつ広げていきます。してあげる方も、してもらう方もみんな笑顔です。
今は帯を締めてもらっているお子さんたちも、いつかは逆の立場になる日が来るでしょう。そんな優しさのつながりをこれからもずっと大切にしていきたいです。
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館