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道場経営で1番大切なこと

 栃木県小山市に、46年続く専業の空手道場「養真館(ようしんかん)」さんがあります。子どもから大人まで、100人以上の方たちが稽古に励んでいる素晴らしい道場です。

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 昨年の6月、たまたま見つけた道場の看板に心引かれ、すぐに見学をお願いしました。それ以来、館長の高橋政雄先生には大変お世話になり、「武道の本質」や「道場経営」について教えていただいています。高橋先生の空手道・武道に対する想いは熱く、勉強になることばかりです。ほんの一部ではありますが、高橋先生の言葉をご紹介します。


「おとなしい長男くん」はお任せあれ!

養真館のキーワードは【自己肯定感】です。
かわいい我が子に「僕なら大丈夫!」と人生を切り拓いてほしい!
空手道は本来、争ったり比べたりするものではありません。相手と衝突しない、生命の不思議な力を引き出すものです。ですから、当館には試合がありません。
あなたのお子様が思春期を迎える時、「100点だから大丈夫」ではなく「僕なら大丈夫」となりますように!大器は晩成します。


小山市で空手ひとすじ 46年!

養真館には、試合も勝敗もありません。誰かと比較することなく「そのままのあなた」に指導が行われ、競争ではなく、調和から生まれる技を学びます。【眼】と【立ち姿勢】が変わってきたら、思いやりも勉強もグーン♪と成長するサイン!「大人になったあなたも楽しみだね!」

(フリーペパー『ママトコドモト』2021年2月号より) 


 私は高橋先生の温かい言葉が大好きです。指導方法、経営方法だけでなく、「キャッチフレーズ」の作り方も参考にしています。広告、看板、ホームページ内の言葉は、練りに練られたものばかりです。

【子どもクラス キャッチフレーズ】
「しっかり あと伸びする子 育てます」

 子どもクラスでは、10年後、20年後にも活きる指導をされています。やはり、武道は「人生の土台作り」に最適です。


【大人クラス キャッチフレーズ】 
「60才からが いよいよ楽しい」 

 大人クラスでは、50歳、60歳になっても技がさえていく空手道を目指されています。60代になってから黒帯をとられた女性の方もいらっしゃるそうです。



 つい先日も色々とアドバイスをいただきに養真館さんに伺ってきました。道場設立から今に至るまでの歴史、道場経営の大変さと楽しさ、昇級昇段に対する考え、道場を多くの方に知ってもらうための工夫など、丁寧に教えてくださり、本当に感謝しています。その中で、高橋先生が最も強調されていたのは、お父様(初代館長)の言葉です。

「『誠意』を持って続ければ、必ず人は集まってくる」

 もちろん、経営・運営にノウハウは必要です。ただ、1番大切なのは、やはり「心」だということを再確認しました。高橋先生の穏やかな表情、優しい言葉の中に「空手道を通して人、社会の役に立ちたい」という信念を感じます。空手道、塾生様に対して、常にまっすぐ向き合ってきたからこそ、多くの方々に愛される道場であり続けられるのでしょう。
 空手道と柔道の違いはありますが、道場経営をされている大先輩が近くにいてくださり、本当に幸せです。咲柔館も養真館さんのような道場になれるよう、一日一日の稽古、お一人おひとりの塾生様に真心を込めていきます。


文武一道塾 咲柔館 ホームページ

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