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女性も柔道を楽しんでいます~「つよく やさしく うつくしく」を目指して~

 10月以降、少しずつ女性の塾生様が増えてきました。東京オリンピック、パラリンピック後から、「柔道をやってみたい」という女性が多くなったように感じています。先日は、体験を含む4名の方が稽古に参加されました。柔道を始めた動機は、「オリンピックを見て感動した」「運動が好き」「心身共に健康になりたい」「趣味として柔道を楽しみたい」など様々です。中学生と社会人の方が、和気あいあいと柔道を楽しまれていました。


 咲柔館の大人クラス(中高生・社会人)は、柔道未経験者の方がほとんどです。そのため、「基礎体力をつける」「基本技術を身につける」ことを目標とし、楽しく丁寧な稽古を心がけています。稽古時間は休憩を含めて90分。激しい実戦練習はほとんど行いませんので、運動をあまりされていない方でも大丈夫です。

〈写真の日の稽古メニュー〉
準備体操(15分)
補強トレーニング(10分)

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受身(10分)

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柔道遊び(5分)※「引っぱりだこ」。バランス感覚を養うゲーム。

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~休憩~
柔道衣の握り方講習(10分)
柔道遊び(5分)※「ピンチとり」。柔道衣を握った状態で動くゲーム。

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出足払・支釣込足の反復練習(10分)

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~休憩~
袈裟固の抑え方講習(10分)
袈裟固の実戦練習(3分)

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整理体操(5分)

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 意外かもしれませんが、柔道は女性に向いています。柔道の創始者である嘉納治五郎師範は、「女子柔道の中に柔道の本質がある」と考えられていました。嘉納師範の直弟子であり、世界で唯一の女性十段であった福田敬子先生は、著書の中でこう述べられています。


 大正15(1926)年の11月に、嘉納先生が女子部をおつくりになったのは、女性は護身術を身につけたほうがいい、将来母親となるためにも健康な体力と強い精神力を養ったほうがいい、というお考えがあったように伺っております。それともうひとつは、男性に比べて体力の劣る女性こそ、本来のやわらかな柔道ができるとお考えになっていたようです。 
 
 先生が女子の柔道に期待なすったことは、柔道の奥深さや精神性だろうと思います。嘉納先生は、男子の柔道家に、「もし柔道を深く理解しようと思ったら、女子部の方法論を学びたまえ」とおっしゃったことがあるそうです。体格も力も男子より劣っている女子柔道に、嘉納先生は柔道の本来の意味を見いだそうとなさっていたんではないでしょうか。 

『つよく やさしく うつくしく 99歳女性十段が世界に広めた、なでしこの心』(福田 敬子 著/小学館)


   
 福田先生のモットーは、「つよく やさしく うつくしく」でした。「つよく」とは、強い精神と身体、「やさしく」とは、ただ優しいのではなく、芯が強い優しさ、「うつくしく」とは外見だけの美しさではなく心の美しさを意味する、と著書に書かれています。現在、咲柔館には小学生から70代まで、11名の女性が入塾されていますが、皆さんも「つよく やさしく うつくしく」を目指し、柔道を始めたのではないでしょうか。
 女性が柔道を始める動機は、様々です。嘉納師範が考えられていた「心身の健康」「護身術」といった競技面以外の目的で柔道をやりたい方もいらっしゃると思います。咲柔館は、そのような方達のためにある柔道場です。「柔道を気軽に楽しみたい」「柔道を通して成長したい」という方は、お気軽に道場までお越し下さい。柔道を通して、人生をより豊かにしましょう。


文武一道塾 咲柔館 ホームページ

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