弁護士 荘司雅彦
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「好き嫌い」と「差別」は別物です!
総理秘書官のいわゆる「差別発言」が問題となっていますが、その直前までサイバー大学の優秀な学生諸氏との任意ディベートで同様の問題を取り上げていました。
以下は、事件(?)後の私の書き込みです。
著作権は私にあるし、公共の利益に関する問題なので、そのまま公開します。
「好き嫌い」と「差別」を同視したまま思考停止に陥っているマスコミ諸氏があまりにも多すぎて、このまま幕引きがなされようとしていることに危機
ファブレス犯罪の横行!?
ファブレス企業というのをご存じだろうか?
工場のような生産設備を自社が持たない企業のことを指す。
典型例がアップルで、世界中の企業がアップルの製品の部品を製造している。
これが可能になったのは、IT技術の進歩だ。
IT技術の進歩によって国際的水平分業が可能になり、垂直的な下請けどころか自社工場すら持たない企業形態が出来上がった。
昨今、日本中を騒がせている強盗団はこれに似ている。
「生産設備を
憲法が保証する基本的人権
憲法には様々な人権規定がある。
これらの人権規定は太古から保障されていたものではなく、近代市民革命等を経て一般市民が勝ち取ったものだ。
絶対王政以前の時代には、ほとんどの人間には基本的人権が認められなかった。
ギリシャ、ローマ時代の奴隷や中世の農奴は「物」のように売買されたりした。
近代市民革命等を経て、一般人にも基本的人権が認められるようになった。
もっとも、女性参政権が認められなかったり
憲法の最高法規性と三代原理
日本国憲法は日本の最高法規だ。
憲法98条は、「この憲法は国の最高法規であって、その条項に反する法律、命令、詔勅および国務に関するその他の行為の全部、または一部はその効力を有しない」と規定している。
つまり、国会でつくった法律や行政機関が発する政省令、さらには天皇の詔勅といえども憲法に反するものは(全部または一部の)効力を有しない。
およそ国家機関が行うことのすべてが憲法に反することができない
「マトリクス計画表」で受験に勝利しよう!
中学受験も大学受験も試験日本番までわずかな日数になった。
受験生は是非とも「マトリクス計画表」を作成して、一日一日を充実したものにしていただきたい。
詳細は、拙著「すぐに結果を出せるすごい集中力」で書いた。
この計画表を作成すれば、大逆転も十分可能だ。
なぜなら、試験というものは直前が大切だからだ。
多くの人々が「一夜漬け」で期末試験などを乗り切った経験があるように、直前での学習はダイレクトに
「供給過剰の時代」は幸せか?
現代は、「供給過剰の時代」だ。
例えば、NetflixやAmazonプライムビデオのような動画配信サービスには一生かかっても観ることができない作品が並んでいる。
YouTubeの中も同じようなもので、新しいコンテンツがどんどん増えている。
このような「供給過剰の時代」に生きる私たちは果たして幸せなのだろうか?
別の拙著で紹介した「ジャムの実験」が一つのヒントになる。
5種類のジャム売り場と2
日本人の法意識の背景と現在の課題
現在の日本の法制度は、明治時代に欧州から輸入されたものだ。
憲法に至っては、第二次世界大戦後、GHQによって起草された。
明治時代に欧米的な法制度の整備を急いだのは不平等条約の改正が目的だった。
つまり、近代的な法制度の導入は不平等条約の改正のための手段であり、極論を言ってしまえば鹿鳴館でダンスを踊るのと同じ位置づけに過ぎなかった。
たかだか明治時代に輸入された現在の法制度の前には、日本独特の