「供給過剰の時代」は幸せか?

現代は、「供給過剰の時代」だ。

例えば、NetflixやAmazonプライムビデオのような動画配信サービスには一生かかっても観ることができない作品が並んでいる。
YouTubeの中も同じようなもので、新しいコンテンツがどんどん増えている。

このような「供給過剰の時代」に生きる私たちは果たして幸せなのだろうか?

別の拙著で紹介した「ジャムの実験」が一つのヒントになる。
5種類のジャム売り場と20種類のジャム売り場があり、どちらも好きなジャム2種類を同じ金額で選ぶことができる。
どちらのジャム売り場の方がよく売れたかという実験だ。

5種類のジャム売り場の方が20種類のジャム売り場よりもずいぶんたくさん売れた。
これは「選ぶ」という行為が人間にとってストレスになることを示している。

5種類のジャム売り場で2種類のジャムを買えば、残りの3種類を諦めなければならない。
20種類のジャム売り場だと18種類のジャムを諦めなければならない。
諦める数が多い方が、人間にとってストレスになる。

もしあなたがたくさんの異性から求婚されているとすると、一人の異性から求婚されている人より結婚という選択をする場合にストレスを感じるだろう。
選ばなかったたくさんの異性との結婚を諦めなければならないのだから。

フロムが「自由からの逃走」で書いたように、自由とは責任と苦痛を伴うものだ。

前近代的な農耕社会で、職業は親の後を継ぐしかなく一定の年齢になれば同郷の配偶者と結婚する。
そのような生活は自由と程遠いが、無限の選択肢に直面するよりストレスを感じないかもしれない。

拙著「すぐに結果を出せるすごい集中力」の「まえがき」に、本には2つのコストがあると書いた。

購入費用と機会費用だ。

あなたの時給が2000円だとすると、本を読むのに2時間使えば(働いていれば得られたはずの)4000円を失うことになる。
だから、30分で一冊を読破することを勧めている。

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