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リモート歴2年の著者の正気維持術

概要

・リモートワークは出社にはないポイントで正気が失われる。
・そのうちの1つに「感情が枯渇すること」がある。
・感情を枯渇させないために、「感情がある人の演技」をオーバーに行うことで正気を保てる。
メイン部分は無料で最後まで読める。有料部分はこの記事が生まれるに至った「メイキング」である。

1.この記事は

 1ヶ月くらい前から、最近リモートワークを始めた方の感想ツイートに注目している。
 リモートワークが決まった方は喜んでいたし、コロナウイルスの蔓延にもかかわらず会社がリモートワーク移行の決断を下さなかった人は恨み言を言っていた。どうやらリモートワークをしたことない人にとっては、リモートワークは会社での苦痛を減らすのみでデメリットのない働き方という認識だったようだ。
 しかし、リモートワーク移行1ヶ月が経過して、徐々に「リモートワークはリモートワークで、出社のストレスがなくなった代わりに新たなストレスがあることに気づいた」というツイートが増え始めた。
 この記事はそんなリモートワーク・ニュービーたちに筆者が2年かけてブラッシュアップした正気維持術を紹介するものだ。
 例によって、メインの内容はすべて無料で見ることができる。有料部分はこのテクニックが生まれた背景(所謂自分語り)だ。筆者のプライベートの話なので、この記事が拡散されたときに一緒に拡散されるのが恥ずかしいので有料にしてみただけだ。500円はいわば「恥ずかし料」なので、筆者のプライベートに興味がある方だけ買って欲しい。

2.リモートワークの狂気の正体

 もちろん狂気にはいくつかの要因があるのだが、今回フォーカスするのは「他人に会わないことによって自分の感情が分からなくなる」ことだ。
 人間は1人で感情を持つことはできても、自分の感情を確認することができない。例えばあなたが怒ることで誰かが委縮するのを見ることで自分の怒りを認識でき、あなたが悲しむことで誰かが慰めてくれるのを見ることで自分の悲しみを認識できる。
 したがってリモートワークでは仕事での達成感も苦悩も(実際には存在していても)自分には見えなくなり、まるでホワイトアウト(雪の乱反射で地面の起伏が一切見えなくなる現象)した雪原を1人歩いているような状態になってしまう。そして自分には感情がなくなってしまったと錯覚し、生きる意義や気力が失われるのだ。
 このままリモートワークを続けると、最悪の場合、いつしか本当に感情が枯れてしまうことになるだろう。

3.演技をして、感情を取り戻す

 リモートワークによって感情を失ってしまった気がして精神が参ってしまった人も、実際には感情自体はあるがそれを自分で見られなくなっているにすぎない。したがって、なんとか1人でいても自分の感情を視認する方法が必要となる。もちろんSkypeでビデオ通話をするのも良いが、通話つなぎっぱなしだと集中できない(邪魔にならず声をかけてよいタイミングが分かりづらい)し、かといって「雑談タイム」を2時間に1回ずつ設けるようでは「好きな時間に働ける」というリモートの美点までも殺してしまうことになる。

 そこで筆者が提案するのは、「1人でいる時に感情を大げさに演じておく」という方法だ。筆者はこの方法で今のところ上手く感情を保つことができている。

 例えばリモートワークで悲しい事や辛いこと(コードが上手く動かない・本が難しくてわからない)が有ったら「なんで上手くいかないんだよォーッ!」と叫びながら書類を床に叩きつける、楽しいことや良いことが有ったら「やった!!いいぞ〜〜」と口に出して笑いながら小躍りしてみよう。

 日常では絶対やらないくらい、すなわちオーバーアクションなテレビドラマやコントや舞台の演技のようにやればよろしい。

 こうすることで感情があることを自分自身にアピールできて、感情の枯渇を防げるのだ。

 ポイントは実際に声を出したり動いたりすることで、目安としては、仮にあなたが舞台俳優だとしたら、劇場の最後列の観客でもあなたの感情が分かるように演技をすることだ。声も近隣住民に許される限り大きく出そう。
 その際、洋画のような自然な演技を心がけてはならない。舞台では映画のようにカメラが傍に寄ってはくれないので、別の演技を心がける必要がある。舞台を見る機会がないなら(そりゃコロナでどこも自粛中だからないよね)、邦画や日本のテレビドラマを観ればいい。「演技がわざとらしい」と酷評されているものが良いだろう。

http://inseki.info/2017/11/05/post-857/

 上の記事でも言及されているが、「私は怒っています」ということを誰でも分かるように演じているから下手に見えるのだが、今回はその分かりやすさの方に注目して、自分自身の感情を確認する手段とする。

 他には、サッカー選手が痛がる演技をしたり、テニスプレイヤーが癇癪起こしてラケット壊している(あれは演技なのか?)を見るのもよいだろう。

 この「最後列でも見える演技メソッド」を実践し、是非リモートワークの欠点に対処し美点のみを享受するのに役立ててほしい。


4.このテクニックの生まれた経緯(有料)

4.1 家で1人でキレて暴れる話

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