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コインチェックに入社して3年、これまでを振り返る

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参照元

こんにちは。コインチェック株式会社で採用広報を担当している都丸(@shoheitomaru)です。

2019年11月にコインチェックへ入社して、気がつけば3年も過ごしたことになります。

本エントリーでは、コインチェックへ入社した理由を思い出した上で、どんなことを考えてきたのか、どんな経験を得られたのかを振り返ってみました。

暗号資産取引サービスを提供している企業ならではの経験もさせてもらえたので、暗号資産やWeb3業界に興味のある方の参考になれば幸いです。

簡単な自己紹介

1993年生まれ。食品会社からIT系旅行代理店数社のデジタルマーケティングを担当したのち、前職では個人事業主でSEOコンサルタントを1年ちょっと経験。
専門領域はSEOで、小〜大規模サービスさまざまなドメインのSEO対策を担当してきました。

なぜコインチェックへ入社したのか

結論から言うと、

「今後もっと伸びていくであろう暗号資産市場」×「売上がドン底からのV字で回復している企業」で市場価値を上げたいと思ったためです。

なぜ、市場価値を上げたかったのか。

前職はフリーランスとして、複数企業のSEO対策を受注していました。働き方に関しては、ありがたいことに「好きな時間に好きな場所で働ける」フリーランスの醍醐味を思う存分堪能してたと思います。

ただ、今思えばフリーランスになるタイミングは早かったです。なぜなら当時の私はSEOやコンテンツマーケしか価値提供ができず、かつSEOだけ捉えても私より専門スキルが高い人はたくさんいます。将来に不安を感じ始めたため自己分析をした結果、「お金 > 働き方の自由度」だと気がつき、成長している企業で成長痛を味わいたいと節々考えるようになってました。


コインチェックとの出会い

2019年9月。脱フリーランスを考えていた時、ふとWantedlyを眺めていたらコインチェックのSEOディクレター求人が目に止まりました。

今後もっと伸びていくであろう暗号資産業界にいて、ドン底からのV字で回復している企業なんて、未知なる世界でワクワクしませんか?笑

また、職種がSEOディレクターでもあったため、強みを存分に発揮できると確信。書類選考→1次面接→2次面接→3次面接→内定の選考プロセスを得て入社しました。

ちなみに選考において最も好印象だったのが、「私の不安」を本音が出るまで丁寧に掘り下げてくれたことです。私がフリーランス生活で満たされていないコトと、コインチェックの環境でソレが叶うのかを目線合わせしていただき、一方向になりがちな採用面接ではなく、ミスマッチのないよう双方が提供できる価値の確認を意識した面接を実施してくれました。


暗号資産投資未経験でも応募できる

コインチェックの求人は、暗号資産の投資経験がなくても応募はできます。

私の場合、応募する前までは暗号資産投資は経験ありませんでしたが、応募すると決めた時にCoincheckの口座を開いて暗号資産3種類ほど買った覚えがあります。

あと、内定承諾後は、毎日30分ほど暗号資産とブロックチェーンの基礎を勉強してました。

投資経験はなくても、実際に口座を開いて暗号資産やNFTを購入してみる、BCGを3つほどプレイしてみる、ブロックチェーン技術をインプットしてみるなど、暗号資産に興味を持っていないと内定は難しいかもしれません。(職能によって求められる要件が異なるので注意)

余談:暗号資産の市場変化


ここで余談を挟みますが、暗号資産の市場規模について補足です。

出典元 Coinmarketcap

暗号資産の時価総額は2017年は168億ドルでしたが2022年手前では3兆ドルと、5年で177倍にも伸びています。詳しくはこちらをお読みください。

ただ、まだ伸び代はあると信じてます。以下は暗号資産の時価総額を「全世界株式市場」と「金」の時価総額と並べてます。

  • 株式市場 約90.3兆ドル

  • 金 約11兆ドル

  • 暗号資産 約3兆ドル(2021年末時点)

正直、暗号資産の未来は分かりませんが、歴史を見るとマクロ視点だと非代替性トークンであるNFTがマスに広がったり、テクノロジー視点ですとEVM互換チェーンが増加するなど、暗号資産・ブロックチェーンは目まぐるしい変化を遂げながら未知の世界を創っています。私はそんな未来にワクワクしています。


入社1年目 2019.11~2020.10

ミッション ※点数は自己評価です

主にSEO・ASO対策がメイン領域でした。

  • SEO対策

    • CVR向上を目的としたCoincheck Columnの記事品質向上化:70点

    • ビックワードの上位表示を目的としたサービスサイト全体のSEO強化準備:50点

      • チャートページ改善

    • ROAS最大化を目的としたSEOのインハウス化:80点

  • ASO対策

    • オーガニック経由のインストール数最大化を目的としたビックワードの上位表示化:100点

  • プロダクト改善

    • プロダクトマーケティング促進を目的とした業務委託エンジニアの採用活動:70点



1年目は私の1番の強みであるSEO対策をゴリゴリ実装していました。施策を上げると数え切れないほどの量です。

当時の最大の課題は ROASを上げることでした。ROASを上げるには「売上を上げること」「SEO費用を抑えること」の2つを意識すべきですが、売り上げは相場依存が高いため、費用を抑えることに。

入社する前はコンテンツ制作を外注してましたが、1記事あたり5万円〜20万円します。そこで解決策として、編集チームを構築してコンテンツ制作を内製化することに。

知人のご協力もあり、編集者さんとライターさんは採用できました。結果として1記事あたりの制作費用が5万円以内に抑えられ、売上が低い時期でもROAS200%はキープできるようになりました。

また、編集チームの皆さんは暗号資産の理解とSEO対策の業務経験もあったため、ディレクションの負荷も小さかったです。(編集チームの皆さんには本当に感謝してます)


その他、1年目はASO対策としてアプリ評価を上げるための取り組み、サービスサイトのトップやチャートページの改善をスタートさせた1年目。短期で成果が出たのはASO対策で、ビッグワードの上位表示化もでき、インストール数もぐんと伸びました。あの時の達成感は今でも忘れられません。


入社2年目 2020.11~2021.10

ミッション

2年目は、SEO対策や他デジタルマーケティング施策もしつつ、プロダクト改善に命を注いでいた年でした。

  • SEO対策

    • ビックワードの上位表示を目的としたサービスサイト全体のSEO強化準備:80点

      • チャートページ改善

  • プロダクト改善

    • プロダクトマーケティング促進を目的とした業務委託エンジニアの採用活動:100点

    • ユーザー体験向上を目的としたトップページ改善のリリース:75点

    • その他、細かなWEB画面の改修ディレクション:90点

  • 新規事業のマーケティング横軸支援

    • SharelyのSEO対策強化:50点

    • Coincheck NFTマーケットプレイスの立ち上げサポート:80点


2年目はSEO対策30%、プロダクト改善50%、新規事業のマーケティング支援20%の割合でした。

SEO対策のCoincheck Columnの運営は前年で立ち上げた編集チームへ任せつつ、「ビットコイン チャート」といったワードで上位表示を狙うために、チャートページの見やすさ使いやすさいを意識した改善を少しづつ開発→リリース→開発を繰り返してきました。

あとは、サービストップページのリニューアルPMも担当。顧客への影響範囲が大きいページのリニューアルということで、いままでにない責任を背負わせていただきました。紆余曲折ありましたが、成長痛と捉え一歩成長できた気がします。

また、2020年にはバーチャル株主総会支援サービス「Shary」、2021年にはNFTマーケットプレイス「CoincheckNFT(β版)」がそれぞれリリース。

私は、主にコンテンツSEOを中心に新規顧客の集客からナーチャリングを担当してました。NFTマーケットプレイスの立ち上げ時は、マーケティング施策も多岐に渡り実行していたため、当時はかなり忙しかった気がします。

暗号資産の相場もバブルを迎える直前だったため、CSの対応やシステム負荷などあちこちで嬉しい悲鳴が聞こえてました。

ただ、相場の影響もあり、2021年の収益は右肩上がり。業績に連動する賞与ですが、かなり頂けた気がします。


入社3年目 2021.11~2022.10

ミッション

3年目は2つの大きな挑戦をしました。「転換率改善のPM」「採用広報・マーケティング」です。

  • 転換率改善

    • SQLを使ったKPIダッシュボードの作成:90点

    • 転換率改善の戦略立案・実行:50点

  • 採用広報・マーケティング

    • Podcastの運営:80点

    • noteの運営:10点

    • テックブログの執筆:70点

    • イベント協賛対応・登壇の企画:85点

    • エンジニア採用サイトの構築:100点

  • SEO対策

    • SEOディレクターの採用と引き継ぎ:90点


まず、入社当時から担当していたSEOを新しいSEOディレクターに引き継いだことが変化の始まりです。

コインチェックは全社採用のカルチャーであり、マーケティング部は現場社員も積極的にスカウトを打ってました。媒体側とのペルソナ認識合わせは、人事部が間で取り合ってくれます。

私の場合は、2021年12月から新しく転換率改善をスタートさせたため、SEOを早く引き継がなければいけませんでしたが、なんとか2022年2月に新SEOディレクターを採用。使用期間の3ヶ月でオンボーディングも完了しました。

転換率改善は大変でした。何をしたかというと「プロダクトグロース」に近いです。

まず、「Coincheck」を初めて使う時は次の流れに沿って暗号資産の購入へ至ります。

会員登録→本人確認申請(eKYCとKYCがある)→本人確認完了→日本円入金→暗号資産の売買

この中でもっとも転換率が低いところを見つけ出すために、SQLを0から学びクエリの作成と抽出したデータをダッシュボードに落とし込むところまで実装。上長のサポートを受けつつ、満足のいくボードが完成しました。

問題点を定量化し、「本人確認申請率」と「日本円入金率」が低いことが判明。ここをKPIにおいて、プロダクトマーケティングの側面から施策を実行します。

今回は具体の施策までは書きませんが、いろいろとチームで一つの目標達成に向けて進めていく楽しさや組織負債に伴うハレーションなど刺激的は時を過ごしました。

そして、現在取り組んでいる採用広報についてです。2022年8月に転換率改善から採用の広報・マーケティング担当にジョブチェンジしました。

またしても未経験な領域へのチャレンジでしたが、現在進行形で取り組んでいます。

詳しくはテックブログをご覧ください。


コインチェックの魅力

3年以上働いて下記のような魅力があることを実感しました。

  1. 役職は役割に過ぎない。上司・部下関係なく率直な意見を言い合える関係値。

  2. 働きやすい。セキュリティが全業界の中でトップクラスに厳しいのにリモートワークが可能。

  3. 業務の自動化に積極的。

  4. 本人のWillを真剣に考えてくれる人が多い。

  5. 読めない未来を予測しながら新しいプロダクトを作れるワクワクさ。

  6. 事業理解が深いエンジニアが多い

  7. SQLを使ってデータ分析できるビズ/マーケターが多い。

  8. 透明性の高さ。役員会議の議事録が全社員へ共有される。

もっと俯瞰すればたくさん出てきそうですが、ここまでにしておきます。


市場価値は上がったのか

あっという間の3年間でした。実際にコインチェックへ入社して「市場価値を高められかた?」という問いに対する答えは「YES」です。ただし、まだまだ価値を上げる余地はあります。


さいごに

コインチェックはこれからも「新しい価値交換をもっと身近に。」というミッション達成を目指し、「デジタル経済圏へのゲートウェイ」となれるようなプロダクトを生み出していきます。

最後に採用情報になります。

コインチェックは今のうちに技術的負債を返済し、技術的な投資を行っていき優れた開発者体験を提供していきます。そのために開発リソースを解消しなければならいため、「技術負債の返済を一緒に取り組みたい」「2021年に3兆円投資されたWeb3業界を一緒に盛り上げたい」エンジニアを募集してます!


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