2021明治安田生命J1リーグ第1節 川崎フロンターレVS横浜F・マリノス

1.はじめに

いよいよ2021シーズンが開幕しました。

昨年はコロナ禍での前代未聞のシーズンでした。
交代枠の拡大、飲水タイム、降格なしなど…
それにより若手の積極的な起用や試合中に闘い方が
ガラッと変わったり、チームとしてやりたいことを
貫けたそんなシーズンだったのではないでしょうか。

マリノスとしては22連戦と連覇を狙うなかで
とても痛いハンデを強いられ思うような闘いが
できなかったシーズンでもありました。

今季もコロナと付き合っていかなければならず、
20チームでもリーグ戦や4チーム降格など
また異例のシーズンではありますが、王座奪還を
目指すなかでどんな闘いをするのでしょうか。

今季も書けるときに書く、少しずつ中身の質も
向上させていけたらと思います。

2.スタメン

画像1

◇川崎フロンターレ
・4-3-3を採用
・ゼロックスからの入れ替えはなし
◇横浜F・マリノス
・3-3-1-3を採用
・大分から新加入の岩田と
・高卒ルーキーの樺山がスタメン

3.ロングキックを許容したビルドアップ

マリノスのビルドアップと言えば、GKも含めた後ろから繋ぐ
ビルドアップだったかと思いますが、この試合はGKからの
敵陣へのロングボールを許容していました。
むしろ、作戦のひとつと解釈して良いかと思います。
ゴールキックでもSBへの中距離パスを蹴ることはあっても
ここまで飛ばすのは久しぶりに見ましたね。
前線な蹴ってひっくり返す意図があったようですが、
これが対川崎戦仕様なのか、相手次第では採用するか、
GKがオビのときはこうなのか、高岳のときはやらないのか
その辺りも今後観ていきたいなと思います。

この試合、ボール保持時はWB(CH)の和田がひとつ前に上がり
天野と並ぶ形をとり3-2-2-3となっていました。
これは川崎のアンカー脇を突くのが狙いだったと思います。
その反面後ろが同数になってしまうデメリットがありました。
マリノスの3バックに対しては川崎の3トップが、
マリノスのCH2枚に対しては川崎のIHがプレスをかけられる
数的同数の状態になっていました。
それならGK使って優位にといきたいところでしたが、
オビに下げるとダミアンが猛烈にプレスをかけてきました。
それにより、下げられたボールをオビが蹴ろうとするも
引っかけられてヒヤッとするシーンがありました。

ボランチがスライドしたりして受けられたら良かったのですが、
距離が遠くて出せない出せない…
出せたシーンではそこからチャンスになっていたのですが。

4.人を捕まえきれなかったボール非保持時

ボール非保持時は4-2-3-1の形をとっていました。
前からの積極的なプレスが特徴でしたが、この日は
SBに入ったところからプレスを開始していました。

中盤では3人ぐらいでシミッチに対して睨みをきかせていました。
ただ、キャンプから取り組んでいるとの話でしたが、
ピンチのシーンで中心選手同士が顔を見合わせていたり
不安いっぱいでプレーしていたのが気になりました。
サイドの対応にCHではなくトップ下が急いで戻って対応したり…
自陣ゴール前ではブロックを敷いて守っていましたが、
相手のIHがサイドに流れたりした際に誰が見るなどの
意思疎通ができていなかったように思います。
結局誰もついていかずに簡単にクロスを上げられたりと
それが失点に繋がっていました。

5.おわりに

勝って良いスタートを切りたいところでしたが残念です。
しかし、公式戦の緊張感、強度、試合時間でプレーしてみないと
わからないこともあるので、それが川崎相手というのは
キャンプで取り組んできたことの現在地がわかる良い試合でした。
これが変に勝ってしまうと後々痛い目に合いかねないので、
ここから更に上積みしていってもらいたいなと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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