メタバース関連本をたくさん読んだ結果分かったこと②

前のエントリーです。

メタバースとはなにか

複数の本を読んで定義がそれぞれバラバラなんだなと。
一応、wikiにはこう書かれています。

メタバース (: metaverse) は、コンピュータの中に構築された3次元の仮想空間やそのサービスを指す[1]

ポイントはwikiにも「や」と書かれている通り、VRのみなのか、VRに限らないのか。
おすすめにもした「メタバース革命 バーチャル経済の作り方」はメタバースはVRに限らないとしつつも、VRを主軸に考えていることは間違いない。
「メタバースとweb3」はメタバースはVRであると定義しています。

読んだうえで、私はどう思ったかというと。
「メタバースはVR上で展開される現実の二次創作である」
つまりVRであり、二次創作です。

VRに限定する意味

これは現時点でのSNS界隈を観察した上で、メタバースが広がっていくために、「定義をVRに狭める必要がある」と考えるからです。理由はシンプルに一つ。
X、Facebook、Instagramの下位互換にならないため。
どういうことか。近年、次のSNS、次世代のSNSが大きな話題を集めますよね。マストドンThreads、Clubhouseもその一つでした。

Clubhouseの例が分かりやすい。招待制ということもあってか一気に加熱した音声SNS。急激に膨らんだブームは何をもたらしたか。
既に著名な有名人がX,Instagram以外で発信しているだけの場に成り下がってしまったのです。SNSが金になることが分かった昨今、新しいプラットフォームができると我先に芸能人やインフルエンサーが集まります。
その結果、既存のSNSでの大きなフォロワーを集めている人が新しい場所でも支持を集め、今までと似たりよったりのつぶやきやコミュニティが生まれてしまう。

ではメタバースをVRに限定した場合どうでしょうか?ホリエモンは「あんなヘッドセット邪魔じゃん」と言ってましたが、邪魔なことこそが素晴らしいのだと。
確かに今のヘッドセットは高いし重いし蒸れるでいいとこなしです。つまりよっぽど覚悟を持っていないとVRメタバースには参入してこない。
インターネットもうそうでしたが、まずアーリーアダプターと呼ばれる感度が高い人が参入し「文化を作ります」。「楽しみ方を作る」と言い換えてもいいかもしれません。
文化が完成した後に一般の方や有名人が入ってくる。先住民に楽しみ方を教え、一部駆逐して広がっていく。
VRは参入障壁が高いがために気軽に入ってこれない。だからこそ、今、本来の健全な進化を歩んでいる気がします。
メタバース自体はVRを前提としないかもしれませんが、次にくるメタバース、流行するメタバースはVRを前提とするものになるのでは、と考えられます。

二次創作

これは私が読んで定義したもので、どこかの本で書かれているものではないです。
二次創作は「キャラクターだけ抜き取って」「世界観だけ抜き取って」「1シーンだけ抜き取って」といった原作から1要素から複数要素を自分の発想で勝手に発展させていくものだと考えます。
メタバースも一部が現実に沿っていないとバズらないという指摘があり、二次創作だなと。
メタバースでバズったものって現実世界、例えば渋谷を再現したり、をVRで再現したものが多いそうです。

メタバースの市場規模

当然、メタバース本なので市場規模は拡大すると書かれている方が多いですね。これはほぼ同意です。やり方をミスらなければ第二のSNSになれると思います。

最強のメタバース本

「ザ・メタバース 世界を創り変えしもの」

まあこれでしょうね。他にもおすすめしたいのはありますが、一冊選べと言われれば迷わずコレです。読書経験が少ない人にはやや苦痛でしょうが、本好きなら間違いなくコレ。さらにメタバースを本格的に勉強したいって人も間違いなくコレ。

アバターワーク メタバースが生み出す時間、場所、身体から解放された働き方

本のクセは強いものの、今すぐメタバースにアプローチ出来る方法が書かれています。他の本は数年後にこうなる、的なことばかりが書かれていますが、アバターワークは今すぐ初められる方法が書かれています。
メタバース勉強勢には合わないかもですが、メタバース実践勢には間違いなくおすすめ

メタバース革命 バーチャル経済圏のつくり方

実際にメタバースで活動されている方の本です。網羅的ではありませんが、具体的。特にご自身で経験されていることを書いているので説得力は◎です。

最後に。

世界2.0 メタバースの歩き方と創り方

つっこみどころは満載なんですが、
移住先としてのメタバースという指摘はしびれました。私は二次創作として捉えましたが作者の佐藤さんは移住先、つまり月や火星と同列にメタバースを考えています。
夢があるし、こういった大風呂敷、過言から新しいものは生まれるのかも…と最後に考えさせられる一冊でした。

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