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プラジェクトマネージャーの独り言「代打オレのジレンマ」

今日も独り言。

プラジェクトマネージャーでありながらも、設計や、状況次第ではプログラミングもするという人、発注元のユーザー企業や最大手のSIerでもない限りは、そこそこいるのではないかな。

そういうプロジェクトマネージャーのことを、プレイングマネージャーと呼んでいる。少なくとも僕のまわりでは。

僕もプレイングマネージャーを経験しているけど、なかなか大変。

プロ野球でも選手兼監督ってあったけど、それも難しそうだった。選手としても監督としても、良い結果になったという印象はないし。

少ない予算、少ない人数、短い期間でプロジェクトを進めていく中では、
マネジメントもやれて、設計、プログラミングもやれるという人は、いざという時のまさに「代打オレ」が期待されるし、プレイングマネージャー自身もそのつもりではいる。

けれど、実際にはそう都合の良いようにはいかない。

「代打オレ」を宣言するのってどんな時か。

一番多いのは、タスクにアサインできるエンジニアがいない場合だろう。
並行している複数タスクに対してエンジニアの人数が足りてないとか、急いで対応しないとならないタスクが予定外に発生したという時。

あとは若手エンジニアにアサインしたタスクがどうにもこうにも進捗しない場合とか、メンバーよりもプロジェクトマネージャーの方が得意としている領域に問題があるといった場面も考えられる。

結局、平穏な状況ではなく、何かしらの異常を抱えている状況。

そんな時「代打オレ」を使いたくなるけれど、果たしてそれは良い選択なのだろうか。

「代打オレ」のメリットはさっきのような状況を打開できることに尽きる。

対してデメリットは何か。

プロジェクトマネージャーとしての立場では、常に俯瞰的な視点と、局所的な視点を行ったりきたりしながら、プロジェクトの現状や、先々に起こる事に目を向けていなければならない。
しかし、何か作業を抱えた場合は、どうしても作業に集中する時間が多くなり、先の2つの視点でプロジェクトを見る時間が減ってしまう。
問題を抱えている状況では、現状を見失ない、先問題への対処も後手に回ってしまうかもしれない。

それとやはりプレイングマネージャーはプレイングマネージャー。現役バリバリのプログラマーでもないわけで、だいぶプログラミングの感も鈍っているし、知識をアップデートしなきゃいけない場合もあったりと、あまり良いパフォーマンス出せなかったりする。

だから「代打オレ」をするよりは、メンバーのパフォーマンスが向上するようなサポートにまわるのが良いんだろうな。
若手が苦しんでいれば、問題を解決するための算段をつけてあげるとか、具体的な方法を示してあげるとか。
並行したタスクにアサインできるエンジニアがいなければ、極々少量だけタスクに仕掛かっておいて、後でエンジニアをアサインした時に作業を早く終えられるような状態にしたり、タスクの後片付けを代わったり。

兎に角、やはりサポート、コーチ、アシストに徹するのが良いんだと思う。

それでも「代打オレ」って言ってしまいたくなる時あるんだよな。


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