僕の読書遍歴⑥「階段途中のビッグ・ノイズ」
僕が今まで読んできた中で、最高の青春小説です。読んだのは、大学生のときでしたが、高校生のころにこんなアツい経験をしたかったと後悔しました。
あらすじ
軽音楽部の廃部を取り消せ!優柔不断が玉にキズの神山啓人は、猪突猛進型幽霊部員の九十九伸太郎に引きずられて行動を開始する。目指すは文化祭での一発ドカン!!のはずが…。周囲の冷たい視線、不協和音ばかりの仲間達、頼りにならない顧問。そこに太ももが眩しい同級生への恋心も加わって―。啓人達は見事にロックンロールできるのか。
これが青春
内容は、ベッタベタな高校生の軽音部が主役のストーリーです。部活が廃部になりそうになり、それを取り消してもらうために、文化祭で一発決める!という「ザ・青春小説」といった話なんですが、これが本当に面白い。
個性豊かな仲間たち、お決まりのように起きる事件、クライマックスの文化祭の演奏…
やっぱり、ベタな話は最高ですね。何度も使われてきたストーリーというのは、人の心を惹きつけるエッセンスが詰め込まれているのでしょう。これを読み終わったときの胸の高揚感が忘れられません。
文庫版の表紙の躍動感が、そのままこの小説の魅力を表わしてると思います。
最高のワクワクとドキドキを体験したい方は、ぜひ読んでみてください。