リーダーの孤独とフォロワーシップ
先日読んだ本に、とても印象的なフレーズがありました。
国の有事に奔走するも、その手柄をほかの人に奪われてしまった為政者を指して言ったセリフなのですが、何かのリーダーを経験したことがある人は共感できるのではないでしょうか。
リーダーというのは何でもできる人、有能な人がやるものというイメージがあるのか、過剰な期待を抱いている人が多いなと思うことがあります。リーダーも他の人と同じように、できないこともあるし失敗することもあります。それを忘れてしまって、「なんでできないんだ!」「リーダーなんだからそれくらいやって当たり前だろ!」と言うのは違うんじゃないかなと思います。
その失敗は何個かやったうちの1個なのかもしれませんし、もともと苦手なことだったのかもしれません。これまでコツコツと積み重ねてきたものが、たった1回の失敗でボロクソに言われてしまっては、リーダーのやる気も落ちますし、誰もリーダーなんてやりたがらないでしょう。
「失敗は失敗でしょうがないから次から直していけばいい」、それはリーダーに限らずすべての人に当てはまるものでしょう。一度の失敗を責める前に、これまで彼がやってきたこと、人知れず対応してきてくれたことに想いをはせてみれば、必要以上に責めることなんて起きないのではないかなと思います。
良いリーダーとは、良いフォロワーあってものです。誰もがいつかリーダーになる可能性を持っています。その時が来るまで、良いフォロワーであることを頑張ってほしい。その方が、もっと優しい世界になるんじゃないでしょうか。