若者へ投資する理由

昨年の終わりに、Twitterで「 #クリスマスに若者に本という投資を 」というハッシュタグが盛り上がった。

若者が自分の欲しい本をAmazonの「ほしいものリスト」に登録し、それをTwitterにあげる。その本を若者に寄付したいと思った人が、それをギフトとして贈る。
(詳しい説明はこちらを参照ください)
「Amazonほしいものリストに寄付する方法」
https://itforsocial.jp/archives/1007

今回、僕もこの流れに参加し、若者に本を贈りました。
なんで、自分が若者に対して、こういう行動をとったのか、その理由について書きたいと思います。

「巨人の肩の上に立っている」という自覚

僕が好きな言葉の一つに、万有引力の法則を発見したアイザック・ニュートンの、『私が遠くを見ることができたのは、巨人たちの肩に乗っていたからです』があります。ここでいう巨人たちというのは、過去の人々が積み上げてきた知識や技術のこと。
僕は本を読んでいく中で、自分は過去の人々が考えてきたことや研鑽してきた技術の上に、今の生活を享受しているんだと気付きました。

もし、先人たちが自分の知識や技術を一人占めにしていたら、どうなっていたでしょうか?
私たちは、火をつけるのにまだ火打ち石を使っていたかもしれません。誰かと連絡を取るのに、まだ手紙を使っていたかもしれません。先人たちが惜しみなく、自身の知見を広めてくれたからこそ、今僕たちはどんどん便利になる世の中で生活できているのです。

今の社会も同じで、「オレも若い時は苦労した」「誰だって通る道」という言葉で、若者に自分たちと同じような苦労を強いることがあります。精神的に強くなる、自分で気づいたことだから身につきやすい、というメリットはあるのかもしれませんが、効率が悪いんじゃないでしょうか。解決方法や改善策が分かっているのであれば、惜しみなく伝えてあげた方がいいのでは。下の世代が自分たちと同じ成長スピードでは、社会は発展していかないのではないでしょうか。
「人間、苦労しなきゃダメだ」という考えもあるでしょうが、上の世代が苦労した段階を超えた、まだ誰も経験したことのない段階を若者たちは迎えるんです。そこは、誰も解決方法を知らないんですから、もちろん苦労します。だったら、早く今の到達点に辿り着いてもらって、未踏のステージで頑張ってもらった方がいいじゃないですか。

だからこそ、僕は若者たちには自分の経験を惜しみなく伝えてあげたいし、それを受けて将来もっと良い世界を作ってほしいと思います。

未来を生きる若者たちから学ぶ

若者たちは、僕らよりも未来を生きています。
僕は今年で30歳になりますが、今の20歳の子は僕が20歳の時より10年未来の生活をしています。
僕が20歳の時は、今ほどスマホは普及していなかったし、便利なアプリや道具も無かった。でも、今の若者たちにはこれが普通だし、当たり前のように使っています。そんな、未来を生きる若者たちがどんな考えでいるのか、その感性でどんなものを産み出すのか、それを間近で見たい、その一端を担いたい、そして、自分をもっと成長させたい。だからこそ、積極的に若者たちと関わっていきたいと思います。