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小説を読んでいるときの頭の中

今年は新書やビジネス書ばかりじゃなく、小説を読む量を増やそうと思い、年始から8冊ほど読みました。ふだん本を読まない方からすれば、「1ヶ月で8冊も小説が読めるのか」と思うかもしれませんが、私の頭の中で起きていることを知れば「それならそれぐらい読めるな」と思っていただけるかと思います。

私が本を読んでいる時は、頭の中に小説の中の風景や登場人物がイメージされていて、それが小説の内容に沿って動いているという感じです。小説を自分の頭の中で、ドラマ化もしくはアニメ化しているんです。

なので、私にとって小説を読むことは、皆さんがドラマや映画を見ることとそんなに変わりません。ドラマや映画を月8作品観るのは、そんなに大変なことではないですよね?

こんなふうに読んでいるからか、小説の実写版にはかなり違和感を覚えます。自分が思い描いていたキャラクターと違う人がキャスティングされていたり、ストーリーのある部分がカットされていたりすると、「いや、違うでしょ」という気持ちになります。

きっとその人は、原作を読んで「こうした方がいい」と思ったのでしょうが、原作から入った人にとっては「原作そのままを再現してほしかったなぁ」と思っちゃいますね。人の解釈はそれぞれなのでしょうがないのですが・・・

ただ、実写版の方が良いと思う作品もあります。私がこれまで見てきた中では、探偵ガリレオシリーズの「真夏の方程式」は映画の方が好きでした。俳優の前田吟さんの演技にしびれます。たまに、こういうのがあるので実写版も見たくなるんですよね。

正直、皆さんもこんなふうに読んでいるのかと思っていましたが、ほぼ本を読まない私の奥さんに聞いてみたら、「この人誰だっけ?」と、ちょこちょこ前のページに戻っているとのことでした。

私も舞台が外国で、登場人物の名前がカタカナだと、こういうことがあります。それは自分の中のイメージの引き出しに無いからなのだろうなぁと思います。

そういう意味では、自分の故郷が舞台とか、実写化・アニメ化されたものを見たことがあるといった小説は読みやすいのかもしれません。もう自分の中にイメージがありますから。「小説なんて読めないよー」っていう人は、そういう視点で本を探してみるのもいいかもしれません。

それで慣れていったら、外国が舞台のものやファンタジー作品のような、自分の引き出しに無いものに挑戦してみてください。自分の行ったことの無い世界に思いを馳せるのは、小説を読む楽しみの一つだと思います。