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英語の使い方

気付けば、アメリカでの生活も6年目に突入しました。現在、ロサンゼルスのアーティストの卵たちが集まる寮に住んでいて、アメリカ生まれの人間しか住んでいないので、非ネイティブは私だけです。

日本人の友人からは、「英語が上達しそうな環境で羨ましい」や、「アメリカ人の友人を作るのが難しい」と言われることがあります。確かに、英語しかない状況に自分を置くのは英語を学ぶ上で良いことと思います。ですが、周りに日本人が多かろうが、上手になる人はなります。

私がアメリカにいて、主観的に感じたことをまとめておこうと思います。

パッと思いつくのはこのようなことです。

・アメリカにいれば英語が話せるようになるというのは間違い
・Curse word(Fワード等)を使わないほうが良い
・英語の間違いを直してくれる友人が出来たら良い
英語だけ上手くなって、会話の中身がないほうが問題
常に向上心を持つべき


・まず、アメリカにいれば英語が話せるようになるというのは間違いという点ですが、日本からの留学生とカレッジなどで出会いましたが、正直、英語が上手くならずに日本に帰った人も多くいました。日本人といつも一緒にいて、日本語を話し、英語の勉強もしない。それぞれの人生なので、私がとやかく言うことでもないのですが、三年アメリカにいて、アメリカ人と英語を話すときにしどろもどろになる、という人もいます。

英語が上手くなりたいけど、楽なほう(日本語を話す)に逃げてしまっている人もいます。まあ、自分次第です。自分の周りには、絶対に日本人とつるまない、という人もいますが、自分のさじ加減で考えればいいと思います。


・Curse word(Fワード等)を使わないほうが良いということですが、アメリカのテレビを見ていると、そういう言葉を耳にするし、実際、若い人たちはよく使います。だからと言って乱用しても良くないことが多いです。

働いている環境でそういった言葉を使う人は敬遠されることがあります。日本でも、ビジネスの会話のなかで「クソ」という言葉などを多く使っている人はちょっと....と思われることもあると思います、そういうことです。


・英語の間違いを直してくれる友人が出来たら良い、ということについて、これは個人的にそう思うことなのですが、どれだけ努力しても、細かいニュアンス等が違って伝わったり、ということもあります。ネイティブでない限り、言われないと気づかないことも多いと思うので、そういう細かな間違いを指摘して語学力を支えてくれる人がいるとなお良いのではないでしょうか。

わたしがシアトルにいたころ、仲の良いアメリカ人に、「こう言ったほうが、その場合はいいよ」と伝えてもらい、ありがたい経験が何度もありました。


英語だけ上手くなって、会話の中身がないほうが問題についてです。日本人にありがちなのですが、英語の文法や発音がすごく綺麗な人たちがいます。が、内容がなく、そつない日常会話だけはこなせる。昨日こんな面白いことがあって、こんな人に会った、と話せるほうが、英語以前に重要なのではないかと思います。英語力をアップさせたい、と思いすぎて忘れてしまうこともありますが、大事なことです。


常に向上心を持つべき。これは、英語に限った事ではないですが、何かを学ぶのが楽しい、と思えなくなった瞬間、成長は止まると思います。わたしの知り合いに、20年以上アメリカに在住している知人がいるのですが、失礼な話ですが、あまり英語が話せません。慣れてはいるけど、スラスラ話せるわけではない。その方曰く、「一応伝わるし、これでいいかな、もっと勉強したいけど」と。どれだけの向上心を持つかはその人次第ですが、もっと話せるようになりたい、と思うのなら、諦めてはいけないと思います。どうしても、成長の妨げになります。

わたし自身は、英語が好きということもあり、日々、ネイティブの方々と話すたび、知らなかったことや、面白い表現を知るたび、もっと勉強したいと思わされます。どこまで成長しても止まることはないと思うので、常に理想は高くありたいですし、そうあるべきだと思います。


以上、わたしがアメリカで英語を勉強してきた上で感じたことを書き連ねました。英語というのはただのコミュニケーションツールだとも思いますが、やはり、話せることによってより自由に会話を楽しめるので、語彙力を増やし、豊かな表現力を手に入れることは素敵なことだと思います。

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