『嫌われる勇気』のアドラー心理学を実践してみる

『嫌われる勇気』を知ったのは大学生の頃だった。青い表紙にキャッチーなタイトルがでかでかと書かれたこの本はいつも本屋や大学生協の目立つ位置に置かれていて、視界に入ってきた回数は数えきれない。

「有名すぎて買うのはなんかちょっとな…」という思春期みたいな理由で少し気になりつつも長らく遠ざけてきたこのベストセラーは、結婚2年目の夫が所有する数少ない本の中にも入っていた。(かなり前に買ったらしく、未読だった)

私の本棚に一緒に置いていたので家の中でも何度も目にしつつも読んでいなかったのだが、先月半ば私に何が起きたのか急に読んでみようという気になって、手に取りページをめくるとそのまま止まらず午前中に読み終え、午後には続編の『幸せになる勇気』を本屋まで歩いて買いに行っていた。Amazonプライム会員の私は翌日には届くしポチればよかったのだが、翌日なんて待てなかったのだ。

次の日には『幸せになる勇気』も読み終え、引くほど付箋だらけの2冊ができた。何度も読み返したい箇所が数ページに1回は出てくるのだから仕方ない。

特にずっと覚えていたいのはアドラー心理学の「課題の分離」という考えだ。

われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」

他者もまた「あなたの期待を満たすために生きているのではない」

『嫌われる勇気』p135,136

これらを前提に、何か選択をするときには最終的にその結果を引き受けるのは誰なのかを考え、他者の課題には踏み込まないようにする。そして自分の課題には踏み込まれないようにする。

これって本当ーーーーーーーーに重要なことかつできていないことが多いよな、と切に思う。これができてないときにあらゆる対人関係のトラブルが発生するよ!って哲人が言ってて、記憶を辿るまでもなくあるあるすぎて首もげた。
子育てにもめちゃくちゃ有用な考え方だと思う。

シリーズ読了後の感想は

「自己啓発本これだけでいいんじゃね?」

である。

それくらいに濃いし、実践して自分のものになるのは10年以上かかりそうな内容だった。
実際に、「まあこれまでに生きてきた年数の半分くらいはかかりますね〜」みたいなことがサラッと書いてある。やめてくれ。

それなのに困ったことに、とても困ったことにこの2冊の内容を私は実践したくなってしまった。幸せになるための哲学(アドラーは心理学者だけど実践的哲学だと思った)恐るべし。

まだ他のアドラー本は読んでないんだけど岸見アドラーが「これだー!」としっくりきちゃったので『嫌われる勇気』と『幸せになる勇気』が自分のものになるまで繰り返し読んで日常に落とし込んでいくつもりだ。
そしてどんな変化があったのかなかったのか、その道のりをnoteに記していく。

つづく

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