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第6回 INSEADでの学び 英語授業のリアルな体験談

毎回の投稿のように、結論から書いていきます。
Lead the Future Program選考において、英語要件(TOEFL、IELTSのスコア)は定められていません。だけどできないと授業についていけません。
英語での授業に不安はあるかと聞かれたら、「Yes」です。
授業についていけるかと聞かれたら「Yes」。
読む書く聞く話すで一番辛いのはどれかと聞かれたら、圧倒的に「聞く」。
・クラスメートとのディスカッションが一番辛いです
・どこまでいっても英語での会話には不安がつきまとう。自分なりに乗り越えていく方法を見出すしかない。


どんどん海外のプログラムに参加する日本人の学生数は減っています。テクノロジー進化のおかげでだいぶ授業は受けやすくなっていますので、躊躇されている日本人のために綴ります。


自分の英語力

私の英語力ですが、ここ数年英語のテストを受けていないので正確なところは分かりません。2017年にTOEICを受けて940点でした。940点を取得した後で、さらに英語力を伸ばそうと考え、アドバイスを求めました。TOEICの点数990点を目指す勉強はテクニック的要素が強く、本質的な向上にはつながらない、それよりも4技能をテストする英検1級の方が良いということで、英検1級の勉強にチャレンジします。
留学経験もなくコツコツと勉強を続けてここまで来ました。いつかどこかで英語の勉強法については綴るかもしれません。私はこれまでに多くの時間と労力を費やしています。
実は英検1級とっても英語に対する苦手意識はまだ消えません。英語での会議は今でも緊張(恐怖)は感じます。でもたくさんの経験をしたことで、それには慣れている、出来ないなりに何とかする、という感じです。

私の英語力は、TOEFL、IELTSに換算するとどの程度か?

私はTOEFLもIELTSも受験したことがないので、これらの試験で自分のレベルがどこにあるのかわかりません。ChatGPTに聞いてみました。ですが、正直この点数差はだいぶ範囲が広いです。とてもTOEFLで115点が取得できるとは思えません。TOEICも英検も優れたテストであると思いますが、上級者のスコアを測定することが難しいと思います。

私の推定スコアはこのようなレベルになるようです。
TOELF iBT: 105-115
IELTS: 7.5-8.5

多くの海外MBAでは、TOEFL、IELTSのスコアが求められます。他サイトからの引用です。ひとつの目安がTOEFLで100点、IELTSで7.0~7.5というところでしょうか。これらを見ても自分の英語力は一応、基準スコアをクリアできている、足切りにはされないレベルにあるといえるのではないでしょうか?

https://note.com/parstar/n/nac88cf38cd0e
https://note.com/parstar/n/nac88cf38cd0e
https://note.com/parstar/n/nac88cf38cd0e

INSEAD(Lead the Future Program)で求められる英語力

Lead the Futureでは、具体的には英語のスコア要件は定められていません。これを知ったことがプログラムにチャレンジするきっかけになったことは確かです。現在、経営者として勤務しています。この年になってからTOEFL、GMATを勉強する気力はありません。全くありません。スコアが要件として求められていたら、挑んでいないです。

それでは、英語力は求められていないかというとそんなことはなく、以下のことが明記されています。英語ができないと授業にはついていけないことは当然です。

All our Open Programmes are taught in English and participants should be able to exchange complex views, listen and learn through the medium of English.

さらにはもう一つ英語力については保証が求められています。私の場合は、企業スポンサーではなく、セルフスポンサーで出願しています。この場合は、推薦状(Reference Letter)を提出します。その推薦状を書く方が私の英語力を保証するのです。企業スポンサーの場合は、会社として保証することになると思います。

私はこれまでにとてもお世話になったメンターの方に推薦状を書いていただきました。その方が私の英語力を保証してくれています。もちろん保証してくれているのは私の英語力だけではなく、私のこれまでの実績、私のINSEADに対する貢献、これからの成長期待についても保証してくれています。これはTOEFL、IELTSのスコアとはまた異なる形での英語力の保証と思います。

今回INSEADという海外の大学のプログラムに申し込む経験をしたのですが、海外は非常に関係性を重視することが分かりました。私がLead the Future Programの選考を通ることができたのは、私の推薦者が素晴らしい方であったこと、その方と良好で長期にわたる関係を築けていたことが大きいと思います。

実際のところどうなのか?

授業の講義は動画で視聴します。動画にはTranscriptを表示する機能がありますので、教授の英語を文字で見ることができますし、Transcriptもダウンロードできますので、授業の内容は十分に理解できます。分からなければ巻き戻しもできます。知らない単語に出会ったときは、動画を止めて調べています。語学の勉強は、語彙の増強とは切り離せません。ここを手抜きしてはいけないことを私は知っています。英検準1級と英検1級の差は何かと言ったら、「語彙力の差」に他なりません。文法知識の差はほとんど求められません。分からない単語、表現に出会う度にChatGPTでその単語の利用例を提示してもらい、勉強してます。おそらくはこれからもたくさんの講義を受けるので、このプログラムを終了する頃には私の語彙力とリスニング力は伸びていっていると思います。

自分の意見を掲示板に書き込むこと、資料作成もあります。今はChatGPTによる翻訳技能も大変に優れていますので、それを利用しながら作成をしています。また、ALP(Action Learning Project)というものがり、講義で学んだフレームワーク、理論を自分の実例に当てはめる課題が出ます。そしてこの課題については、コーチ(教授ではなく、その科目の学習を支援・サポートするビジネスの専門家)とやり取り、フィードバックをいただきながら取り組みます。これについては、通常のライティング、資料作成を英語でやっているだけであり、前職の仕事と変わらないので特に心配はありません。

もうひとつは、毎週1回、同じグループのメンバーとのディスカッションがあるのですが、実はこちらが大変です。INSEADは多様性が進んでいる大学ですので、いろんな国の方が参加しています。国籍が重なることがありません。つまり私も彼らの多くも母国語は英語ではないのです。そして海外の方たちはよく話す。そういった方たちとのグループワークが実は今一番つらいです。メンバーの英語が聞き取れないことが良くあります。だいたいは分かるけど、良くは分からない感じです。ディスカッションのあとに「じゃあShogo議事録よろしくね!!」って言われるとこれが一番きついです。だけれども大丈夫です。テクノロジーの進化で議事録も自動作成できる時代が来つつありますから。

伝えたいこと

英語は世界で最も広く使われている言語ですが、英語を母国語とする国は限られています。そのため、多くの人々にとって英語は第二言語です。英語が得意でない人も仕事で使用していることは珍しくありません。私と英語で仕事をしたことがある人は、私の英語が帰国子女のような美しい英語でないことを知っています。だけれども、相馬は英語で仕事ができるかと聞かれたら、全員が「Yes」と言ってくれると思います。今なお、私自身も英語に対する苦手意識を持っています。英検1級を持っていても、理解できないことはあります。日本人として外国語として、英語を学んだ私にとっては、この不安感を拭い去ることは不可能なのかもしれません。
英語ができるようになることが理想的ですが、できない自分を受け入れ、できないなりに対処することの方が大切に思います。Testで測定できるのは一側面でしかないとおもいます。皆さんの周りにもいると思います。TOEICとかのスコアは良くない、それにも関わらず英語での業務を進めている人がいると思います。それで良いのです。そういう人を目指すべきなのだと思います。
さらには、最近のテクノロジーの進歩は目覚ましいものがあります。インターネットが利用できる環境であれば、読む、書く、聞く、話すの多くの面で支援を受けることができます。英語のレベルそのものよりも、テクノロジーを活用して英語で目的を達成する能力が重要になってきています。
そして何よりも、多くの人は、自分の頭で考え、自分の考えを発信する姿勢を評価してくれます。私たち日本人も外国の方が慣れない日本語で一生懸命に話そうとしている外国人を見て、この人の文法はおかしいとか、発音が悪いと言って、馬鹿にすることはないと思います。それは世界共通?共通であって欲しいと思います。それを信じて進むだけだと思います。

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