アップデートって、スマホやPCがするものだと思ってませんか?いいえ、人間こそ必要なんです。
時代が変わっていくように、情報や考え方も変わっていくのが世の常
皆さまこんにちは。(こんばんは。かも)
柔道整復師の鈴木(@s_0645)です。
久々の投稿になります。
最近、投稿頻度も極端に減ってきている中ではありますが、ふと閃いたことがありましたので忘れないうちに記事にしようと思います。
テーマは記事のタイトルにもありますが、さらに掘り下げると”知識のアップデート”といった方がいいかもしれません。
閃いたことと現場で気づいたことを綴っていきます。
実際にあったことを、いくつか例を挙げながら行きます↓
▶高校野球の帯同で気づいたこと。
令和2年7月12日、高校野球の大会で本部付の救護として帯同していた時のこと。会場にて備品や設備の確認をしていたのですが、そこに脳震盪の評価シートがありました(SCATですね)
Sports Concussion Assessment Tools 5 = SCAT5
スポーツにおける脳震盪に関する共同声明
SCAT5訳文あり(ページ15〜20)↓
https://www.jstage.jst.go.jp/article/neurotraumatology/42/1/42_1/_pdf/-char/ja
んで、そのSCATの資料がですね(印刷したものだったんですが)、”2”だったんですね。
これ脳震盪のツールを知っている方はご存じです。
現在はSCAT5、CRT5と更新されています。
Concussion Recognition Tool 5 = CRT5
CRT5
http://www.fujiwaraqol.com/concussion/crt5_ja.pdf
更新されている情報があったにもかかわらず、過去の情報が目の前にある現状に「これはまずい」と感じました。
✔ちなみに、SCATとCRTの違いですが、
SCATが脳震盪”評価”ツールであるのに対し、
CRTは脳震盪”識別”ツールです。
引用)脳震盪ガイドライン2017版
何がまずいか?
SCAT2は勿論、SCAT3、そしてSCAT5と大まかな評価法等は同じなのですが、見比べると説明分や資料の構成などガラッと変わっています。
検査法の指ー鼻テストの説明文(対象者に対しての言葉がけのようなもの)ですら違います。
やはり新しい情報や資料を取り入れなくてはならないと感じ、別会場にて帯同された先生に相談してみました。
その先生もSCAT5やCRT5についてはご存じだったので話は進んだかに思えましたが、
「裏で検査や評価の統一化の話は出ているがSCAT3の内容を推しているか何かだった。」
そうです。
その先生もそれ以上は踏み込めなかったそうですが…
やり取りを確認すると、そんな印象が少しありました。恐らく、SCAT5の翻訳があまり表に出ていないのが理由の一つとして考えられます。
(調べるとだいたい英語)
いずれにせよ、いち外傷の評価&識別ツールでも最新の情報が出ているのであればそれを把握する必要があると強く感じた次第です。
▶Twitterで感じた教科書の改訂具合
これ長いので、2部構成にします。
まず一つ目。
このツイートを見てください。
これは僕がフォローしている方のツイートを引用RTしたものです。
(個人情報もありますので、一部隠しています。)
その内容に注目。
ちなみに引用RTさせていただいた方は現役の柔整学科に通う学生さんです。
(この方本当にすごい方)
てことは現在の教科書の一部を垣間見たことになります。それに対しての僕の引用。
そしてこれが僕が専門学校に通っていた時の教科書の内容。
(当時の僕の教科書を晒します。)
見ていただくとわかる通り、無いんですよね。当時の僕の教科書には。
柔整の養成校ではカリキュラムが変わっているので、それに伴い教科書が改訂されるなんてことは至極当然なのですが。
教科書もアップデートされている、という事です。
▶Twitterで感じた教科書の内容と現場での違い
先ほど、2部構成にすると記載しました。
先述した教科書の改訂が1部で、この教科書と現場での違いが2部です。これも先ほどの方のツイートでの気づきでした。
ツイートを貼る前に
突然ですが、
膝のUnhappy-triadって知ってますよね?
①膝内側側副靭帯(MCL)
②内側半月(MM)
③前十字靭帯(ACL)
”教科書では”
こう習ったはずです。国家試験でも過去問にありましたからね。
からの、僕のツイートと引用元のツイートを見てください。
引用元は1部でも挙げた方のツイートです。↓↓
違いますよね?
ええ、違うんですよ。実際に引用元のツイートに当てはまる患者さんが来院していましたから。
ここで何を言いたいか?というと、もちろん教科書で得た情報は大事です。しかし、これに必ずしも当てはまらないという事です。上記ツイートがいい例です。
全てを当てはめてしまうと必ず痛い目を見ます。なので、教科書の情報にとらわれず新しい情報を取り入れてアップデートしてください。
(ただし、ここでさらに必要なのが情報の取捨選択です。検索すればすべてではありませんがたくさん出てきますからね。)
▶教科書と臨床での違い。~それ、実際に臨床でやる?~
これを取り上げる対象は
肩関節前方脱臼
です。病態ってよりかは整復法ですね。
教科書では
①コッヘル法
②ヒポクラテス法
③スティムソン法
が出てきます。が、これ現場でするか?というと
やりません
コッヘル法とか牽引して外旋やら何やらしますがあれやったら激痛で患者さん泣きます。
→実際、痛みのある状態で整復操作にはいるので新鮮例は特に泣きます。ただでさえ痛いのにこれやられたらたまったもんじゃありません。という言葉では恐らく言い表せない。
ヒポクラテス法も整復可能ですが、腋窩(肩甲骨の固定が目的とされています)を足で抑えるのがきつい。実際やられると結構いたいです。(抑え方の問題もあるでしょうが)
しかも顔の近くに足が来るので匂いするじゃん?
実際には”ゼロポジション牽引”あとはTwitterで見た方法。(ここでは割愛します。)
今後はTwitterで見た方法が(現場で)主流になる可能性があります。
あくまでも”愛護的に”が重要なポイントです。
▶まとめ
結局何が言いたいか?っていうと、常にアンテナ張っていきましょう!ってこと。
僕は今年で柔道整復師になって5年目になりますが、変わっていることが多いです。
時代は変わっていく。ってやつです。
時代は変わっていくのに、自分が変わっていかないってこれは問題です。
時代の変化とともに、自身もアップデートしていきましょう。
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