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【アドレナリンの夜】怖い話が苦手なのに高野洸に会いたすぎてチケ取りをしたオタク【怖かった】

内容のネタバレを多く含むので、その点ご注意ください。


リーディングシアター・アドレナリンの夜。
池袋の東京建物Brilia HALLにて、10月5日の第十一夜の回を観に行った。
(朗読劇って観に行くという表現と聴きに行くという表現、どちらが正しいんだろうか?よくわからない。一先ずここでは観に行くという表現にしておく。)

第十一夜のキャストは植原卓也さん、喜矢武豊さん、関太さん、そして私の推しである高野洸くんだった。

怖い話や背筋の凍るような演出というものが本当に苦手なので、観に行く前にSNSで事前情報を最低限仕入れた。この話は推しにはやって欲しくないな(怖いから!)、など思ったりもした。そんな緊張を抱えながら挑んだ、陰湿な夜の朗読劇。


客席内に入り、まず一番に目が入るのはなんだか寂れていて、しかしどこか煌びやかさを感じるような不思議な雰囲気のある舞台セット。ホーンテッドマンションとかそういうおどろおどろしい館を想起させます。
劇場内で流れる、何やら緊迫とした物々しい空気感を纏う不穏なピアノの音。やだよ〜〜怖いよ〜〜。もうその時点でビビりは卒倒しかけました。音と映像が迫力満点すぎて怖い。


演出が本気だよ………と若干ベソをかいたしいっそもはや始まるなとまで思いましたが、勿論始まらないわけがなく。全然普通に開演してしまいました。恐ろしいよ〜〜。


⚠️ここからは私の推しをメインにものを書いていきます。ネタバレマシマシなのでご注意を!⚠️


開演し、出演者がぞろぞろと舞台上に姿を現しました。私は席が後方だったので双眼鏡は必須で、怖い思いをすることと引き換えに推しのかっぴょいい姿を目に焼き付けにきたのだ、と必死に覗き込みました。顕嵐くんのアドレナリンのビジュアルも最高だと思いましたが、今回の高野くんの方も素敵でした。(私は今回別日に出演した阿部顕嵐くん、廣野凌大くんのファンでもあります。廣野くんはまだ公演日を迎えていないので、ビジュアルが気になるところ!)お顔がよく見える良いヘアスタイルで、ご満悦。

今回高野くんが個人で朗読したのは二作。「ラジオ」と「麻酔」でした。

「ラジオ」に関しては怖い話が苦手な私でもそんなに怖くなかったかな。ちょっと非現実的だったし、しかもありきたりといった内容で。
高野くんってこんな感じで朗読するんだな、声が良いなあ……としか思ってなかった。全体の始まりが「ラジオ」だったこともあり、この朗読劇案外平気かも、とちょっと余裕を感じちゃいました。後々、全然そんなことなかったと気づいてしまうんですが。
こういうのって甘口から始めてくれるんですね、それはそうですよね…。初っ端からクライマックスな訳がない……。
実際、「ラジオ」の次かそのあたりに朗読された「防犯カメラ」は戦慄したし白目を剥きそうになりました。怖〜〜〜〜…。絶対夜の警備の仕事とかやりたくない。

続いて、「麻酔」。
これは怖いというよりも、悲しくってしょうがなかった。途中まで麻酔が効いてて動けないのかな、ってあどけなく呟いて、お母さんお父さん、僕元気になるからねって健気に笑っていた少年。もう最初から何が起こるか予想がついてしまったけど、予想がついてもなお恐ろしい。いっそこの予想が外れて欲しいとまで願った。全然外れなかった。

高野くんの熱演が凄まじかった。ちょっと聞いただけで少年を演じているんだとすぐわかる。高野くんの中にいる少年の姿が、私の目にも確かに映っているように思えた。
熱い、熱いよ。お母さん!!!!!!!と叫ぶあのシーン。迫る演技で、私の頭の中でその声がこだまして離れない。酷くはっきりと、温度をもって私の想像がリアルに形成されていく。
悲しい、つらい。お母さんお父さん、僕ここにいるよ。
普段爽やかな声質が、あんなにも幼い少年を演じる際にマッチするなんて。完全に適役だったし、高野くんの技量に脱帽した。良い意味で、もう二度と高野くんの「麻酔」は聴きたくない。心が軋むような音がしてしまうから。それくらい凄い朗読だった。


個人パートが終わって、最後の四人全員で朗読したのは「台本」という作品だった。
オチは全然違うけれど、ちょっとゲネプロ7と同じ不穏な雰囲気があって良かったなあ…。
高野くん演じる男が、自分が書くといった台本を本番当日までに用意しなかったという点は演者本人の性質と全然違って面白かった。高野くん本人だったら絶対にそんなことはしないので…笑

「台本」はそんなに怖いとは思わなかった。ちょっとアドリブが入ってたのでそこでだいぶ和らいだし、この作品も「ラジオ」同様に非現実的な話だったのでしっかり客観的に観れてだいぶ救われた。圧倒的クライマックス!怖い話ドーーーンッ!という感じだったらどうしようかと思った。助かった。

喜矢武豊さんの給食と牛乳の言い間違えにはニヤニヤした。「ドライブ」で彼は話の入りの時点で客席の笑いを既にもう掻っ攫っていたのだが、まさかそんなところで小さな笑いを起こしてしまうとは。
ちょうどその場面で私は双眼鏡を覗いており、喜矢武さんの真後ろにいた関太さんが目をまん丸にして彼をジッ…………と見ていたのが個人的にツボだった。見てやるな、そっとしておいてやれ!案の定カテコでその部分について突っこまれていました。


カテコでは非常に和やかで笑いのあふれる時間が流れ、劇場から出される前にいくらか安心した気持ちにしてもらえた。優しいメンタルケア、助かります。
高野くんもカテコで「ちょっと甘噛みしちゃって…」みたいなことを言っていて可愛らしかった。愛す。
カテコでの入退場で高野くんが喜矢武豊さんにどうぞどうぞ!サッ、こちらですよ!と誘導されていたのがかなり面白かった。その際高野くんはニッコニコで癒された。
可愛い高野くんを引き出してくれてありがとうございます。


怖い話は本当に怖かったしもう二度とこういったイベントには来たくないよ〜恐ろしいから〜!とは思ったが、観に来て得られたものも多かったので今回はヨシとする。高野くんへの愛が深まった、そんなイベントでした。

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