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観る将が将棋を指してみた(1) ~きっかけ編~

観る将を始めて1年以上の月日が流れ、自分でも将棋が指せたらもっと楽しめるのではないか、そんな妄想というか願望というか、ふつふつと沸いてくるようになりました。もしかしたら、世の中には同じように考えている人が結構いるのではないかという気がするので、私が試行錯誤しながら将棋を指してみた経験を共有することで仲間を増やしていけたらと思っています。還暦の手習いなので、この先も続けていけるのか不透明なところもありますが、何回かに分けて不定期に投稿していこうと思いますので、よろしければお付き合いください。

私の将棋歴

駒の動かし方は小学生の頃に覚えました。父親と何度か指した覚えがあり、恐らく学校の友人とも少しは指したはずですが、はっきり覚えていないくらいですから熱中した訳ではなかったように思います。
ただパズルが好きだったので、簡単な詰将棋は断続的に解いていました。羽生先生の「新しい詰将棋150題」といった本を買って、通学や通勤の電車の中での暇つぶし、年を取ってからは軽い脳トレという位置づけです。3-5手詰めなら時間を掛ければ解けることが多いかな、7-9手詰めだと電車の行き帰りだけでは解けないことが多いかな、といったレベルです。
数年前に前泊でゴルフに行った際、娯楽室に将棋盤と駒があり、友人と何となく数10年ぶりに一局指してみました。あえなく完敗です。当時は私が将棋沼にはまるとは露ほども考えておらず、このことも記憶の片隅に消え去っていくものと思っていました。

観る将に覚醒

2020年4月、コロナ禍による緊急事態宣言が発令されました。私も家でPCに接する時間が長くなり、何故か目に留まった藤井聡太先生の神の手を解説する動画を拝見しました。将棋に関してはほぼ初心者の私ですが、そんな私にもわかるように丁寧に解説された動画を見て衝撃を受けました。そんな動画がいくつもいくつも公開されており、私は検索しては見ての繰り返しですっかりファンになりました。
そして緊急事態宣言が明けると、藤井先生は颯爽と私の目の前に現れたのです(別に私個人の前に現れたわけではなく、対局する姿が全国に放映されただけですが)。藤井先生はタイトル挑戦の史上最年少記録を更新して渡辺棋聖(当時)に挑み、見事な内容で棋聖を奪取してしまいました。私がnoteを始めたのもこの興奮を誰かと共感したかったからなのですが、この話を始めると長くなるので、とにかく私があっという間に将棋沼に嵌ったことをお伝えして本題に戻ります。

将棋を指す場

前段にも書きましたが、観る将を始めて1年以上経ち、自分でも将棋を指してみたいという欲望が出てきました。タイトル戦やABEMAで放映される藤井先生の将棋が中心ですが、これだけ最高峰の対局を観てプロの先生方の解説を聞いているのだから、自分でも多少指せるのではないかと思っていました(飛んでもない錯覚だったということはすぐに判明するのですが)。
ではどこで誰と指すのか、ということになる訳ですが、結構長い間本気では考えていなかった気がします。実は近所に将棋道場らしきものがあるのは気づいていました。でも一人で入っていくには少し敷居が高くて、なかなか決断するには至りません。元々社交的な方ではないし、少しは勉強してからの方が良いのかとか考え始めると、ますます入りづらくなっていきます。
そんな時ふと気づいたのは、今はオンラインで対局することができるということです。若い人には当たり前かもしれませんが、私には将棋というものは物理的に駒を動かして指すものという固定観念があって、なかなかオンラインという発想になりませんでした。そう言えば将棋の解説動画には「解説者の棋力はウォーズ〇段です」と言っている人が多く、将棋ウォーズというアプリが有名なもののようです。少し調べると、会員登録すればオンライン対局できるということがすぐにわかりました。オンラインなら対面より気が楽だしできるかもしれません。ようやく優柔不断な私の気持ちが、やってみようという方向に傾き始めました。

少し長くなってきましたので、今回はこの辺りで区切りとさせていただきます。続きは後日、別途投稿したいと思っていますので、よろしければご覧ください。

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