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Number将棋特集「藤井聡太と王者の証明」を読んで

ビジュアル・スポーツ総合誌「Sports Graphic Number」の将棋特集第4弾、「藤井聡太と王者の証明」が発行されましたので、早速入手し読んでみました。将棋ファンには恒例となりつつある将棋特集ですが、今回は竜王戦開幕特集というサブタイトルがあり、前半は竜王戦にまつわる記事が続いています。将棋に関する記事は60数ページ、それとは別に8ページ分のSPECIAL ISSUEというブックインブックが挟み込まれています(綴じてあるので一体になっていますが、紙質が少し違うのと、ページが別に振られています)。

前回と同様、どの記事も引き込まれてしまう内容でしたが、私は敢えて1つの記事を読んでは間隔を空け、余韻を楽しみながら読み進めました。これから読む方もいらっしゃると思いますので個々の詳しい内容は控えますが、特に印象的だった記事をいくつか紹介しておきたいと思います。

優しいパパは負けない。
今期の竜王戦に挑戦者として名乗りを挙げた、広瀬章人八段へのインタビュー記事です。広瀬八段の人柄がとても身近に感じられますし、これまで藤井竜王とタイトル戦を戦ってきた誰とも違うタイプの棋士だとわかります。既に第一局は広瀬八段が先勝していますが、今期の七番勝負が好勝負になることを期待させる内容だと思います。

男が夢に触れる時。
竜王戦ドリームという言葉がありますが、実際に竜王戦で夢を見た3人の棋士が当時を回想しています。スポットライトは勝者を照らしますが、敗者にもドラマがあり、時を経たからこそ語れる話には重みが感じられます。

最高位から見えた景色。
藤井聡太竜王へのインタビュー記事で、藤井ファンは必見です。初級者にはとても計り知れませんが、藤井竜王の将棋に対する姿勢が語られており、とても興味深く読むことができます。

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