見出し画像

第71期王座戦挑戦者決定トーナメントの展望

王座戦挑戦者決定トーナメントは、シード棋士と予選から勝ち上がった棋士16人で行われます。今期シードされている6人は、前期ベスト4の豊島将之九段、大橋貴洸七段、木村一基九段、石井健太郎六段と、藤井聡太竜王、渡辺明名人です。今期の王座戦は、全八冠制覇を目指す藤井竜王の初挑戦が成るか大いに注目されますが、挑決トーナメントの組み合わせが以下の通り発表されていますので、顔ぶれを確認しておきたいと思います。

日本将棋連盟HPより引用

前期挑戦者の豊島将之九段のブロックには、二次予選で稲葉八段と服部六段(4月20日付で昇段)を降した斎藤慎太郎八段、二次予選で三浦九段と丸山九段を降した近藤誠也七段、一次予選を4連勝で突破し、二次予選で森内九段と中村(太)八段を降した本田奎五段が入りました。ベスト4の有力候補は豊島九段ですが、近藤七段の躍進にも期待したいと思います。

前期挑決まで勝ち進んだ大橋貴洸七段のブロックには、二次予選で千田七段と佐藤(康)九段を降した羽生善治九段、二次予選で糸谷八段や谷川十七世名人らを降した久保利明九段、一次予選を伊藤(匠)六段(4月20日付で昇段)らを降して突破し、二次予選で松尾八段と佐藤(天)九段を降した斎藤明日斗五段が入りました。ベスト4の有力候補には羽生九段を挙げたいと思いますが、前期は藤井竜王を倒した大橋七段や、昨年度は勝率8割を記録した斎藤(明)五段にも注目しています。

前期ベスト4の木村一基九段のブロックには、シードされている藤井聡太竜王、二次予選で深浦九段や横山(泰)七段らを降した中川大輔八段、一次予選を4連勝で突破し、二次予選で佐々木(慎)七段と村山七段を降した村田顕弘六段が入りました。誰が大本命の藤井竜王を止めることができるのか、注目していきたいと思います。

前期ベスト4の石井健太郎六段のブロックには、シードされている渡辺明名人、二次予選で北浜八段や杉本(昌)八段らを降した澤田真吾七段、二次予選で屋敷九段や高野(智)六段らを降した高見泰地七段が入りました。ベスト4の有力候補には渡辺名人を挙げたいと思いますが、2期連続で渡辺名人を破っている弟弟子の石井六段にも注目しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?