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【恋愛日記③】9月から現在に至るまで Part1

前回の投稿から1ヶ月以上が経ち、季節も変わって秋になった。朝晩は肌寒くて半袖では風邪を引きそうだ。

さて、ここまでしばらく投稿できなかった理由と、恋の進行状況をここに記したい。

3度目のデートはリスケに

2回目のデートで、3回目にお会いする予定を立てたボクと涼子さん。行き先は東京タワーと、芝公園付近でのお食事を予定していた。

ボクは意気込んでデートの準備をしていたが、その前々日あたりに、涼子さんにリスケをお願いされてしまった。何でも、体調を崩してしまったらしかった。

ボクはもちろん残念に思ったが、リスケを快諾。

しかし、こうなるとやはり焦ってしまうもので。もしかしたら何か嫌われるようなことしちゃったかな、とか、LINEで何か誤送信でもしてないかな、とか。変な妄想が膨らんで、常に胸がちょっとザワついているような、そんな気持ちになった。

自分の気持ちが冷めてしまうことはなかった。いくらでも待って、ゆっくりと仲良くなれたらいいなと思った。

早る気持ちと、ゆっくり待っていようという焦り。この相反する感情は、時によって交互に入れ替わり立ち代わり現れては消えてゆく。

急にポジティブになったり、ネガティブになったり。まるで自分が多重人格になったかのようだった。

リスケしたものの、、、

リスケした日にちは、当初のデート予定日から約10日後に決まった。LINEも継続していて、1日に2~3通は返事を返し合っていた。

LINEをしている分には、嫌われているとか完全に冷められているようには思わなかったので、きっと会うことが出来ればまた仲良く話せるだろうと思っていた。

迫るデートの日。高まる緊張感、、、!

しかし、またここでハードルが訪れる。

まず、どでかい台風がデートの日に関東に直撃する予報になった。どのお天気予報サイトを見ても、その日は1時間に2ミリ以上の大雨が降り続くと言われていて、これには頭を悩ませた。

どうしたものか、、、と思っていたら、涼子さんの方から、

大雨になるみたいだし、今回は東京タワーはやめておこう💦

とのLINEが。

うん、まあ確かにこれは仕方ない。じゃあせめて、涼子さんの最寄り駅から近い場所で晩ごはんだけでも、、、と思って提案すると、快諾してもらえた。

しかし、しかし、またもこのデートはリスケになってしまう。

涼子さんは前々から、顎が小さいが故に親知らずが顎を圧迫し、痛みを抱えていたらしいが、それがタイミング悪く爆発してしまったのだという。痛み止めを貰って飲んだものの、副作用で体がだるくなってしまっているとのことで、リスケをお願いされてしまった。

ボクは、

ああ、もうこの恋は終わったのかも知れない、、、

と思った。

だって当然だろう。ボクはモテないし涼子さんのことを好きに思っているが、涼子さんは別にそんなつもりは毛頭ないのかも知れないし、紹介で出会った手前、気を遣って会ってくれていただけなのかも知れないし、他にイケメンで高学歴なカッコいい男性を見つけてしまったのかも知れないし、LINEのやり取りの中で、何か幻滅させてしまったのかも知れないし。

まだ自分に可能性があると思うほうがおかしい。ポジティブな自分も、流石にこれはもう無理だろうと直感して落ち込んだ。

でも、その過程でしていたLINEのやり取りを振り返ると、やっぱり感触は悪くないように思えた。実際、また体調が良くなったら行きたい、という旨のLINEを貰った。一体全体これは今どんな状態なんだろう、、、と、頭が混乱した。

勝負に出た

ボクは、玉砕する覚悟で、今度電話だけでもできないかと打診してみた。これでNGだったらもう諦めよう、そう心に決めながら。

意外にもすぐにLINEの返信通知がきて、勇気をもってメッセージを開くと、なんと、『是非電話したい』とのこ快諾してくれた。

おおおマジか!と、良い意味でびっくりした。まるで中学生のときのように、電話する日時を丁寧に決めた(笑)。

2日後の夜10時頃からLINEで通話することに決まった、、、!

まだこの恋は諦めるべきじゃない。ハッキリ振られるまで粘る。そう決めた。だって、デートをリスケされても、涼子さんに対する想いの火は全然弱まらなかったのだ。むしろ、自分が恋してしまったという事実を何度も噛み締めて、改めてボクが今しているこの恋の大きさに気づいた。少なくとも、今までの人生の中ではこんなに好きな女性ひとりだけのことを想ったことはなくて、きっと今後も無い気がした。

繋がった電話

とは言え、涼子さんが電話に出てくれるまで、本当に電話できるかどうかは分からない。電話できない言い訳なんていくらでも作れるんだから、また断られても何らおかしくない。

電話の予定日は朝から緊張して、意味も無いのに朝はシャワーを浴びて髪をいい匂いにした。仕事をしていても何となく手につかず、電話するのが待ち遠しいような、その時間が来るのが怖いような。そんな複雑な感覚。

なんやかんや時間が過ぎて、夜の10時半ごろ。電話の約束をした時間。

恐る恐る、電話していいかLINEで問うてみると、大丈夫とのこと。LINEの通話ボタンを押して、3コールほどした時に、涼子さんが電話に出た。

会う約束が流れてしまったことに対して謝ってくれた涼子さん。もちろんボクはオールOK(笑)。別に会えなくても、電話できればとりあえず結果オーライ。

雑談で盛り上がった気がするんだが、何を話したか、あまり良く覚えていない(笑)。緊張しすぎかよ!!!

ただ、話した感触は物凄くよかった。正直、嫌われているとかそんなことは全くなく、むしろ好感を持ってくれているように感じた。

思わせぶりかよ!と思うようなことも言ってくる。いちばんドキッと来たのは、

アオくんの声、低くてなんだか落ち着いて眠たくなっちゃう

っていうやつ。いや、こんなこと言われたらわざともっと声低くして話しちゃうでしょ。もうドキドキで、こんな声でよければいくらでもどうぞ!って感じ。生理的に認められている感じがして、素直に嬉しいもので。

涼子さんは本当に不思議で、話す前はすごく緊張するのに、話し始めると何となく自分と同質な感覚というか、とても話しやすいというか、緊張感が溶けていって、自然と言葉が出てくる。

涼子さんの綺麗な関西弁が脳をぶち抜き、快楽状態に陥るボク。細胞が1億くらいは快楽で溶けて死んだ気がする。あっという間に40分ほど時間が過ぎ、そろそろ寝ようということになって電話が終了した。

涼子さんは、数日後に親知らずを抜くんだという。抜歯の後は歯茎が痛むし食事もできないため、まだしばらく会ったりすることはできないと言っていた。

でも、何とかしてこの恋を続けたい。まだまだ諦めない!!そう思っているボクは最後に、「また今度電話してくれないか」と打診すると、「是非またしたい」と言ってくれた。「電話出来て嬉しかった」とも言ってくれた。

ほんと、ボクの心は忙しい。落ち込んだり盛り上がったり、急に泣きたくなったり笑顔になったり。

今日の感触だと、結構可能性あるんじゃないか!?

そう淡い期待を胸に、ボクは眠りに落ちた、、、いや、落ちたかったが、何となく興奮してしまってなかなか寝付けなかった。

2度目の電話

それから数日後。ゆっくり続いているLINEの中で、またボクは電話したいと誘ってみた。

またも日程を決める。数日後の平日の夜11時になった。

そわそわしながら、どんなことを話そうか考える日々が始まり、またボクは寝不足に陥る(笑)。毎日、就寝時間はだいたい2時くらいになってしまった。起きる時間は6時半とかで変わらないので、ただただ寝不足だ!

前回の電話があまりにも楽しくて、結構盛り上がってしまったがゆえにだろうか、準備段階から『今回は前回よりも力んでしまっている、、、!』と自覚していた。

親知らずを抜いたばかりの涼子さんにはまだ会えない。電話でこの恋を絶対に繋いでやる。どうしよう、とりあえず電話が繋がったら、歯茎が痛くないかを聞いてみるか、、、なんて、ひとりで勝手に妄想を進めた。

電話する当日。朝は何となく喉が痛かったので、夜までには治しておかないといけない!と、トローチを購入して出勤中から舐めまくった。こんな事したら、逆にお腹壊すよね(笑)。ホント、恋は盲目。バカになる。

出勤中、『こんな大きな恋したことないよな、、、』と、改めて思う。なんて自分はバカなんだと思いながらも、辞められない。もう辞めない。ピュアな自分がもはや愛おしくなってくる。

そんなこんなで夜になり、電話をする約束の時間に。また前回同様に、電話していいか丁寧にLINEで聞いて、承諾されてから掛けた。

前回よりちょっと早め。2コールで電話に出てくれた涼子さん。画面に映るアイコンが今日も綺麗で神々しい。

何を話したかって?そんなの覚えている訳ないでしょ。あっという間に時は流れるし、涼子さんの声は今日も耳に幸せを与えてくれるし、何を話していても楽しい。涼子さんも楽しそうにしてくれている様子。

もう前回のデートから3週間か。会えていない不安。でも電話は快くしてくれている不思議。もう何なのもう。女心はいつもよく分からないが、今回ほどよく分からないことはない。いっそのこと一思いに振ってくれ。

ボクの気持ちは既に伝わっているはずだ。初めて会った次の日に送ったLINEでも、明確に好意を伝えた。1回目のデートでも、2回目のデートでもそうだ。今回の電話でも、涼子さんのことを素敵だと思っているということは伝えた。別に答えを求めたわけではなく、好意を伝えた。

答えが欲しくなってしまう心を必死に抑え込んで、涼子さんの体調が良くなったらお会いしたいんだと伝えて、電話を切った。

うん、体調が良くなったらね、10月1週目くらいがいいかな?という涼子さんの曖昧な答えが、脳裏にこびりついた。

再トライ

8月に初めて会って、その次の週、その次の週と2回二人きりで会って、その後は2週間あいて、2週連続で1時間近い電話をした。電話した感覚は悪くないし、お会いしたいと誘ったら、10月1週目くらいにと言ってくれた。

ならば誘わないと。ボクから誘わないとね。

誘った。LINEした。電話で話した通り、10月1週目にお出かけしようよ、と。もう何度目か分からない勇気を、今回も出した。随分度胸がついてきた気がするぞ。いいぞオレ。

涼子さんからの返信。

会う前に、もう一度電話したいです!

おおお、なんだなんだ。もう一回電話って何よ!いや、嬉しいけど!

何か告げられる?そろそろ振られる?いや、はたまた、何かの品定めか、ただ話したいだけなのか、、、。

まあ何はともあれ、涼子さんがこう言ってくるのにはきっと何かの意図があるはずではあるのよ。うん。

ボクは電話したいという打診に勿論OKを出した。この日がたしか9月27日。電話は週明けの10月5日にすることになった。

まあでも、まだ振られた訳じゃないのよ。前に進んでいるかどうかは別にして、進んではいる。無反応だったら辛いけど、一応涼子さんは話を進めようとしてくれてる。

ボクの誕生日

なんでこんなタイミングに来るんだろうか。9月末の某日はボクの誕生日なんだよ。ホントはこの日までに彼女を作って祝われたかったんだが、それは叶わなかった。

でもさ、やっぱりおめでとうのメッセージくらいほしいじゃん。好きな女性からおめでとうって言われたいじゃんね。

(実は、涼子さんを紹介してくれた同期を交えて初めて会った日。ボクらはさりげなく誕生日の話題になり、自分の誕生日もそれとなく明かしていた。)

誕生日の前日、あと数時間で誕生日になるというタイミング、ボクは仲の良い友人二人と宅飲みしていた。

二人に、最近恋していることや、もう少しで誕生日だがお祝いのメッセージが来るかどうかドキドキしていると伝えた。もっと酔っぱらって潰れてしまいたいが、万が一涼子さんからメッセージが来た時に備えて、目を覚ましておかないといけない。

3人で飲んでいるうちに、『誕生日になる直前に自分からLINEしちゃえばww』ということになった。一緒に飲んだ友人のうち一人は、私生活でもモテモテの女の子だったのだが、その子が言うのなら間違いないというか、信じといて損はなさそう。

確かに、メッセージ待ちするのって何かやらしい感じもするし、祝ってほしいんだと伝えちゃった方が可愛げがある気もして、その案に乗っかることにした。

23時54分頃。ボクは涼子さんにこんなメッセージをした。

あと5分で25歳になる!言いたくなった(顔文字)

何か自分で読み返して、なんと素直で健気な、、、と思わず笑ってしまう。

直後には返信が来なかったが、翌朝8時。待望の返信が。

25歳おめでとう!覚えてたよ(顔文字)

ありがとう涼子さん。言わせた感あるけど、ありがとう涼子さん。

もう、嘘でも何でも祝われたら幸せですよ。。。

back numberの歌に、ハッピーバースデーってあるじゃないですか。あれ、片思いしている人が自分の誕生日に、好きな人から祝ってほしいけど叶わないっていう曲ですよね。

この歌詞、殆どその時のボクです。あまりに自分とシンクロしすぎて30回くらいリピりました。

涼子さんのいない場所は本当に空気が薄いし、くだらない話は思いつくのに距離を詰めていい理由なんて見つからないし、着信があるたびに涼子さんからのLINEじゃないかって期待して落胆するし、オレはただハッピーバースデーって言って欲しいだけなんだよ。

いつの間にやら日付は変わって
なんで年って取るんだろう
もう背は伸びないくせに
着信の音で飛び起きたけど損したな
君かと思ったのに

何かの手違いで
好きになってくれないかな
どうにも君のいない場所は
空気が薄くてさ

くだらない話は思い付くのに
君を抱き締めていい理由だけが見付からない
ああそうか そうだよな
ハッピーバースデー 片想いの俺

愛が何かは知らないけれど
好きと言う名前の痛みになら詳しいかも
君にも教えてあげたいけれど結局
教わるのは俺だろう

このまま今日が終わり明日が来れば
いつになっても縮まらないこの距離を
駆け引きにも綱引きにもならないやり取りを
もっと単純な名前で呼んであげられるよ
何ひとつ終われないけど

つまらない言葉の繰り返しで
つじつまもきっと合ってない物語の続きに
ひとりよがりの毎日に
ハッピーバースデー
君に言って欲しいだけ

くだらない話は思い付くのに
君を抱き締めていい理由だけが見付からない
ああそうか そうだよな
ハッピーバースデー 片想いの俺

ハッピーバースデー 片想いの俺

さて、何度もハッピーバースデーを聞きながら、涼子さんと細々とLINEのやり取りを続け、10月2日、電話をする予定の日が近づいて行った。

3度目の電話。さあ、何が起きるのか、、、?

3度目の電話。2回二人きりで会ってその後1か月間会うこともなく3回電話ってなかなかなレアケースだよねw

約束したのは、またも夜11時ごろ。

例によってドキドキしながらその時が来るのを待ち、電話をする。

無事に繋がる電話。心を落ち着けたいという思いとは裏腹に、ボクの口は自然と言葉を発しだす。

また、世間話や近況を話した。20分くらいだろうか。今日も話は盛り上がる。悪くない。全く好意がなかったら、こんな感じで話してくれるはずないという感じ。

ちょっとした間が空いて、涼子さんが切り出した、、、!

えっとね、今日電話しようと思ったのはね、、、、、、

~Part2に続く~

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