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正しく出来ている?お寺の参拝ルール

合掌

みなさま、こんにちは。

2022年。新たな年が始まりました。昨年は年末にかけて、変異種ウイルスの感染拡大などが危ぶまれ、心が落ち着かない日々も続きましたが、みなさまのおかげで無事、新年を迎えることができました。心新たにこの一年を歩んで参りたいと思いますので、実相山 正覚寺を今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。

さて、みなさまはお正月をどのように過ごされましたか?
「年明けは、家族みんなで初詣に行った」という方も多いのではないでしょうか。今日は初詣にも、普段のお参りの際にも知っておきたい“お寺の正しい参拝ルール”について、ご紹介致します。


基本的な参拝ルール

今回は基本的な参拝手順に添いながら、神社の参拝ルールとの違いも合わせて、ご紹介致します。

 1. 合掌
記念撮影やおみくじの結果も気になりますが、門をくぐったら、まずはまっすぐ本堂へ向かい、仏様にご挨拶をしに行くのがマナー。
本堂の前まで来たら、胸の前で手を合わせ、親指の先を喉元に添えるようにして合掌します。

2.一礼
そのまま、45°の角度で静かに一礼します。
この時「二礼二拍手一礼」をしがちですが、これは神社での参拝ルールであり、お寺の作法とは異なりますので、お間違いなく!

3.お賽銭
賽銭箱にお金を入れます。
語呂合わせ(五円=ご縁)で、「お賽銭には五円玉を入れると縁起が良い」という話をよく耳にしますが、実は奉納するお金にもお寺と神社で違いがあるのです。
お寺の賽銭箱に入れると良いとされているお金は、五円玉を含む、十円玉・五百円玉・五千円札の色のついたお金です。一方、神社ではその逆で、一円玉・百円玉・千円札・一万円札の色のついていないお金が吉とされています。
「これは、知らなかった!」という方、多いかもしれません。
ただし、「色のついていないお金を、お寺の賽銭箱に入れてはいけない」という訳ではありませんので、お手持ちの中で無理のないよう奉納していただけたらと思います。

4.鰐口を鳴らす
よく目にする円盤状の鐘を、正式には「鰐口(わにぐち)」と呼びます。この鰐口を、ぶら下がっている太い網(鰐口紐)で打ち鳴らします。

5.再び、合掌/一礼
 始めと同様、合掌、一礼の順に繰り返します。


以上が、基本的なお寺の参拝ルールです。
1.合掌→2.一礼→3.お賽銭→4.顎口を鳴らす→5.合掌→6.一礼

シンプルなようで、意外と知られていない正しい作法と手順。
みなさんは、どれくらい正しく認識できていましたか?
神社との違いに関しても、思わぬ発見があったかもしれません。
参拝に行かれる際は、ぜひこちらをご参考になさってください。



願いが叶う?正五九参り

マナーのお話とは少し変わりますが、参拝にも適した月があるというのを、みなさんはご存知でしょうか?
それは、旧暦の一月(正月)・五月・九月(現在の暦で二月・六月・十月)です。
この3つの月は、「人間が仏様に最も近づける月」であることから、願いが届きやすく、参拝に適していると考えられています。
月の数字をとって、正五九(しょうごく)参りと呼ばれるこの教えは、古くから言い伝えられてきました。

また一説に、日本の農耕文化と深く結びついているとも言われ、一月は物事の始まり(種まき)・五月は物事が盛んな時(田植え)・九月は物事が実を結ぶ時(収穫)であることから、五穀豊穣とその年の無業息災を合わせて祈願するようになったことが、その由縁とも言われています。

年に三回のお参りとなると、簡単に出来そうで、うっかり忘れてしまいそうな気もしますが、このような混沌としたご時世だからこそ、みなさんでしっかりご祈願して参りましょう。


また実相山 正覚寺では、お参りに立ち寄られた際に、ご祈祷(ごきとう)を受けることもできます。
ご祈祷とは、ご神前で身を清め、神職と共にご自身の願いが叶うようにお祈りをする儀式のことです。
迎えた新しい年に向け、みなさまにも様々な思いがあることと思います。
叶えたいお願いがある方・ご神前で身を清めたい方、ぜひ一度、ご祈祷を受けに、正覚寺へ足を運んでみてください。
お待ちしております。


それではみなさま、本年度も実相山 正覚寺を宜しくお願い致します。


再拝


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