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「すぐに寝てくれない子、どうしたら?」人気シッターに育児で役立つワザを学ぶ(0歳~5歳の年齢別)

育児中の方にとって「困ったこと」は尽きません。お子さんがなかなか寝てくれない、何をしても泣き止まない子に手を焼くなど、日々の悩みを解決できるコツがあるならすぐにでも試してみたいもの。

翔泳社では、たくさんのお子さんと関ってきたシッターさんに「役立つ育児ワザ」を紹介してもらった『カリスマシッターが教える“困ったとき”の育児ワザ 寝ない子もぐずる子もおまかせ!』を発売しています。

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本書では0歳から5歳まで年齢別に、保護者の皆さんが抱えている「おなやみ」をピックアップし、シッターさんが実践しているワザを解説。育児中にぶつかりがちなことの多くを網羅しています。

今回は本書から、0~1歳、2歳~3歳、4歳~5歳のお子さんにまつわる「おなやみ」を1つずつ取り上げ、それぞれを解決するための育児ワザを紹介します。

人気シッターがどのようにお子さんを笑顔にしているのか、ぜひ参考にしてみてください。

以下、『カリスマシッターが教える“困ったとき”の育児ワザ 寝ない子もぐずる子もおまかせ!』から一部を抜粋。掲載にあたって編集しています。

0~1歳の育児おなやみ
毎日の寝かしつけがうまくいかない。どうしたらスムーズに寝てくれる?

◆回答1
無理に寝かせるのではなく、赤ちゃんが眠くなってきてから寝かしつけるのがポイントです。

たくさん話しかけてあげると赤ちゃんは安心し、心地良くなってきます。話しかけながら手足をマッサージし、体をゴロンゴロンと動かしてあげます。

手足がダランと動かなくなったら、眠くなったサインなので、絵本を読んであげましょう。満足して眠くなってきます。

そうしたら体をトントンしてこもりうたを歌ってあげます。

新生児からこの生活のリズムをつくってあげたら、1ヶ月もすると一人で寝るようになりますよ。

回答2
私が寝かしつけをする際は、就寝の30分前くらいから少しずつ部屋を暗くして、こもりうたなどを歌うようにしています。

そのときは、曲はなんでもいいので、お名前を歌詞に入れて歌うようにします。安心するのか、体の力が抜けていきます。

体のどこをトントンされるのが好きかはお子さんによってちがうので、いろいろな場所を試しながら「トントンすると眠くなるパーツ」を探せるとあとがラク! だいたい10分で入眠します。寝たかな?  と思っても、30分くらいはそばにいることが多いです。

回答3
こればっかりは個人差ですよね。保育士時代に0歳児の担任をしましたが、その子の個性によって、本当にさまざまです。

まずは、オムツの交換が必要ではないか、部屋が明るすぎるのではないか、空腹なのではないかなど、眠れない原因がないかをひと通り確認します。

いろいろ試してみて、それでも寝てくれないようなら、あまり気負いすぎないで。

「この子はこういうタイプだから仕方がない」というあきらめも肝心かもしれません。

2~3歳の育児おなやみ
イヤイヤがひどくて大人もイライラ。どうしたら穏やかに過ごせる?

回答1
2歳くらいのお子さんだと、泣いているうちに自分でもなぜ泣いているのか、わからなくなってしまうことも少なくありません。

原因がはっきりしていればとりのぞいてあげますが、個人的にイヤイヤ期に深追いは不要だと考えています。

お子さんに伝えることとして、僕は「自分と他人を両方大切にする」「人の気持ちを考える」の2つを徹底していて、それ以外のことは受け流すことも多いですね。

もちろん信頼関係ができていることが前提ですし、泣いていたらスキンシップなどで落ち着かせることはしますが、過剰に反応はしない場合が多いです。

回答2
2歳前後は、答えがイエスでもノーでも泣いたりいやがったり。

でも、それは正常な発達の過程の一つ。大人がイライラして子どもに怒ったとしても何も変わりません。

とはいえ、どうしてもがまんできない! というときもあるもの。私はそういうときは次の方法を試すようにしています。

① 鏡で自分の顔を見る
② ぬるま湯と石けんで手を洗う

「ダメ!」「いいかげんにして!」と怒鳴って一時は収まっても、本人はただ怖がっているだけ。大人が冷静さを失わないようにしたいですね。

回答3
「自分の予定通り過ごしたい」「とにかく自分の用事をすませたい」などと思うと、思い通りにならないことにイライラしてしまうので、まずはお子さんをコントロールしようという気持ちを捨てること。

「ま、いっか」の割合を増やすように心がけましょう(笑)。

大人がラクになるだけでなく、お子さんの心にも「ありのままを受け入れてくれた」といううれしさが染み込んでいくはずです。

「今日はがんばったな」という日はコンビニでスイーツを買うなど、自分のケアも大切です!

4~5歳の育児おなやみ
休日の過ごし方がマンネリになりがち。親子でもっとお休みを楽しみたい!

回答1
私なら「今日は何してあそぶ?」と聞いちゃいますね。

ある程度の年齢になると自分でやりたいことも出てくるので、可能な範囲で尊重します。

話題のテーマパークに行くことよりも、1日を笑顔で過ごせることのほうが大切!

回答2
計画を立てずに、そのときの気分で動く日があってもいいのでは?

以前シッティングで「六本木ヒルズに行きたい」という小学生の男の子と、目的なしに3時間歩いたことがありました(笑)。あえて目的を決めないことで新しい発見がいろいろあって、楽しかったですよ。

回答3
私たちは仕事なのですべてお子さんのペースや希望に合わせますが、張り切りすぎなくてもいいと思います。

いつもお子さんに合わせるだけでなく、大人が楽しめることや行きたい場所、食べたいものを優先する日があってもいいと思います。

たまには、シッティングを利用してご夫婦でデートするのも大切な時間だと思います。お子さんも思いっきりあそべます。そして夜は、家族で笑顔でゆったりする。

「仕事をしているから休日くらいは」という気持ちも痛いほどわかりますが、ご自身のケアにも時間を使ってあげてくださいね。

回答4
サポートを必要としているのに放置したり無視したりするのは論外ですが、「かまいすぎない」というのも大切な視点。

大人が一人の時間を欲するのと同じように、お子さんにも一人であそびたいときもあります。

親がリードしようと考えすぎるとお互いに疲れてしまったりします。折にふれて、お子さん自身が何がやりたいのか、希望を聞いてあげましょう。

どんなにささやかなことでも「そうしよっか」と受け入れてあげれば、お子さんにとって幸せな時間になります。


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