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ふるさと納税のフルーツが私の心を救ってくれた話

仕事が忙しくて、土日もきちんと休めない。

そんなときに、ふとSNSを見ると、友人が楽しそうにスノボ旅行をしていて、自分だけ季節の流れから取り残されたように感じてしまう。

長く社会人を続けていると、誰しも一度はそうした感情を抱いた経験があるのではないでしょうか。要領が良くないせいか、私には数年に一度、いや、毎年のようにそんなタイミングが訪れています(笑)。

そんな悲しい社会人生活を送っている私ですが、あるものに何度も救われてきました。

それは、季節ごとに届くように予約しておいたふるさと納税のフルーツです。

最近のフルーツはとても美味しい! でも、高くてなかなか買えない......

私は子どもの頃から、図鑑で紹介されるすべての果物を覚えてしまうくらいのフルーツ好きで、大人になってからも、シャインマスカットや紅まどんななどの次々と現れる新しい高品質のフルーツ、そして、日本でも栽培されるようになったマンゴーやライチ、アテモヤなどに心を躍らせてきました。

日本の農家さんはすごい! 早く食べてみたい!!

そんな気持ちで百貨店の青果売り場を訪れるのですが、1,000円どころか3,000円を軽く超えてくる高級ブドウや国産マンゴーの価格にひるんでしまい、目の前の憧れの商品を前に爪を噛みながらただ眺めるだけ...... ということをくり返していました。

そんなときに知ったのがふるさと納税です。

高級フルーツに大量課金しても、その金額の大半が税金の控除として戻ってくる。これは使わない手はありません。

ということで、現在私は、地元への寄付分を除いたふるさと納税のほぼすべてをフルーツにつぎ込んでいます。

毎年、年末が近くなると、春夏秋冬それぞれにどのフルーツをどこの市町村(農家さん)にするか年間計画を立てて次の年のフルーツを予約するのです。

この時間がとても楽しい!

忘れた頃に届くからこそ素晴らしい!

仕事が多忙を極め、山のように残っているタスクのことで頭がいっぱいになると、生活を楽しむことを忘れ、季節の移り変わりにさえ意識が向かなくなってきます。

あれだけワクワクした気持ちで予約をしたはずのふるさと納税の返礼品のことを思い出す余裕もなくなってしまいます。

そんなときに、不意にインターホンが鳴るのです。

オンラインで何か買い物したかな?

そんなことを考えながら受け取った段ボールの箱が、楽しみにしていたフルーツだったと気がついたときの喜びは、心に余裕がないときの方が一層大きいものになります。

そして、マンゴーが届けば夏が、ブドウが届けば秋が来ていたことを思い出させてくれるます。

フルーツが季節を思い出させてくれたおかげで、それまで無色だった生活の中に、鮮やかな色がついた感じがしてとても幸せな気持ちになるのです。

そして、その幸せは、届いたフルーツを食べきるまで続きます。

偶発的に仕事が重なりタスクの山に押しつぶされそうになっても、自分にはこの後、高級フルーツが待っている、と思うとなんだか我慢できたりします(笑)。

こうやって、ふるさと納税のフルーツが何度も私の心を救ってくれたのです。

仕事やプライベートに問題が起きて心に余裕がなくなっている方だけでなく、コロナ禍以降は、リモートワークを採用する企業も増え、通勤で辛うじて認識していた季節感を失ってしまったという方も中にはいらっしゃるかもしれません。

そうした方には、私のように自分の大好きなものをふるさと納税の返礼品として「予約」して注文をしておくことをおすすめします!

突然届く幸せが、将来辛いことがあったときにあなたの心を少し楽にしてくれるかもしれません。

個人的におすすめしたい!ふるさと納税フルーツまとめ

最後に、この記事を読んで「フルーツにはあまり詳しくないけど今年はふるさと納税で選んでみようかな」と思ってくださった方がもしいらっしゃったら、その方へ向けて僭越ながらおすすめフルーツを季節ごとに紹介させていただきたいと思います。

まずは、王道のイチゴをおすすめします。スカイベリーに代表されるように、品種改良によって近年はどんどん大きく甘くなり、それに伴って高価格帯ものが増えているように感じます。そうしたフルーツこそふるさと納税の出番です!

なお、巷で話題の「白いイチゴ」も返礼品として出している自治体があり、ふるさと納税な活用してチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。

また、春というより初夏になるかもしれませんが、6~7月に旬を迎えるサクランボもおすすめです!

スイカやメロン、桃など旬の果物が多い夏ですが、個人的にはマンゴーを推します。輸入もののマンゴーは輸送の関係上、まだ青い未熟な状態で収穫されることが多いのに対して、国産マンゴーはしっかりと熟した状態で収穫できるためとても甘くなります。国産マンゴーは高すぎて一度も食べたことがないという人がいたら、ぜひ、一度は挑戦してみてほしいです。

「ちょっとめずらしいものが好き」という人には、近年日本でも栽培されるようになってきたライチはいかがでしょうか。市場に出回っているライチの大半を占める冷凍ものとは一味違ったみずみずしい生ライチが楽しめるはずです。

ブドウ、梨、柿、栗など、夏を超える激戦区の秋。その中でも、ブドウの品種改良の勢いはすさまじく、クイーンルージュなど、あのシャインマスカットの子どもたちもどんどん登場してきています。

スーパーや百貨店でも様々な品種を見る機会が増えた半面、何を選べばいいのかわからない(高価なものが多いから手を出しにくい)という方もいるのではないでしょうか。そんな方には何種類か品種をセットにして返礼品にしてくれている自治体もあるので、そちらを利用して自分の好みのブドウを探してみるのもおすすめです。

※下の図で、上段中央にあるシャインマスカットから多くの品種が生み出されていることがわかります。

「葡萄の家系図2018」(豊洲市場ドットコムさんがXにて公開

私が子どもの頃は、「こたつでみかん」というのが典型的な日本の風景であったように思いますが(私自身は北海道出身のため「ストーブでみかん」でしたが......)、近年はスーパーでも見かける柑橘の種類が爆発的に増え、冬の柑橘選びの選択肢が増えたように感じます。

その中でも、大きくてまるでゼリーのような特徴的な触感をもつ紅まどんなや「柑橘の大トロ」という呼ばれるせとかは、そのキャッチフレーズに負けることのない美味しさで、選んで後悔する人はほぼいないのではないでしょうか。

ただ、最近のフルーツは甘すぎる、もっと落ち着いた(?)ものがいい、という方には文旦をおすすめします。私は毎年欠かさず選んでいて、適度な甘みと酸味、そして、プチプチとした独特な触感に毎年癒されています。

私一個人の好みが反映された偏った情報ではありますが、何かの参考になりましたら幸いです(笑)

(編集部 熊谷)

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