「わがまま」は社会問題かも? 荻上チキ『社会問題のつくり方』の第1章を公開
不公正で、理不尽で、なのに当たり前になっているルールやシステム。自分にとってそれがどんなに苦痛でつらいことだと訴えても、「そういうもの」「慣れるしかない」「わがままだ」と諭される。
こうした経験は誰にでもあるものですが、多くの人は諦めてしまい、それこそ慣れることで乗りきろうとします。ですが、それは本当に個人の「わがまま」なのでしょうか。実は多くの人が同じ問題で悩んでいて、解消したいと思っていたら──。
そのとき、個人の「わがまま」は社会が解決すべき問題、すなわち「社会問題」として立ち上がります。しかし、どうやってそれが社会問題であると知ってもらい、解決できるのでしょうか。
そのための方法をやさしく解説した本が、評論家でNPO法人・ストップいじめ!ナビの代表、社会調査支援機構チキラボ代表などを務める荻上チキさんによる『社会問題のつくり方 困った世界を直すには?』です。
本書は社会のおかしな部分に「気づく」、一緒に活動する仲間と「つながる」、実際の声やデータを「調べる」、メディアを通して多くの人に「伝える」、そして政治家や社会を「動かす」という5つのテーマに沿って、社会問題を解決する道のりを示してくれます。
資金調達、組織づくり、広報活動、ロビイングといった一見難しそう・無理そうなことも、どうすれば一歩ずつ進めていけるのかを説明しているので、「何から始めればいいのか」がわかります。
年齢問わず、ソーシャルアクションの入門書としておすすめです。
今回は本書から「Chapter 1 気づく」を公開します。見開きページの画像で掲載しますので、画像をタップまたはクリックで拡大し、ぜひ一度読んでみてください。
Chapter 1 気づく
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