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footballistaのマンチェスター・シティ特集


footballistaの別冊号、「マンチェスター・シティ2022-23 CL初優勝&来日記念号」を買った。紙のサッカー雑誌を買うのは滅多にないのだけど、たまーに特集内容に惹かれてボリスタやサッカー批評(休刊になってしまった。。)は買っている。

自分はマンチェスター・シティサポーターではなかったものの、昨季のサッカーはいちサッカーファンとして「流石に強すぎる/お見事すぎる」と惹かれて見ていました。しかもその強さというのが、技術・戦術からくる「ピッチ内でのサッカーの質」に留まらず、より上流の視点であるベンチワークや、更にその上流の補強戦略・チームづくり戦略・経営戦略とのシナジーに強さがあるというのが、素人目に見ても感じられているのです。そこに惹かれていました。組織ビジネスとしての完成度が凄すぎる。

今のマンチェスター・シティは、自分より上の世代のサッカーファンが言う「トレブル時代のマンチェスター・ユナイテッド」「オランダトリオのいたACミラン」「ギャラクティコ時代のレアル・マドリー」みたいな、歴史に残るチームだと思います。だからまあ、それをリアルタイムで経験した記録/記念として紙の本を買ってみました。(そんな感じでCL初優勝時のチェルシーの記念号とか、本棚にあります)

そういった記念に加えて、この時代のシティの何がすごかったのか?ということについて、改めて識者の意見を知ろうと思い購入しました。ザッと見てみると、選手個人単位のレビューや、各試合のシステム、注目すべき試合のマッチレポート、選手や監督へのインタビュー、更には経営戦略の分析など様々な角度から記録として残していくことを目指した一冊になっています。ファン向けにもバッチリと見栄えのいい写真も多く、ブックデザインとしても綺麗ですね。

読んでみた内容の感想は、特にないというか、なんとなく断片的にイメージしていたことがまとまっている印象だった。書籍としての整理の結果、何か新たな全体像が見えてくるようなものではなかった。まあ、そこまで期待するのは違うと思うので問題ありません。(エデルソンのインタビューとかは、なかなか本人の発言をまとまって目にすることがないので面白かったですが。)

一部なんだかツイッターノリというか、ツイッターでもややスベりなノリがこの美しい紙の雑誌に載ってるのなんなんだよ、という気にはなった。(シティの選手を持ち上げるのに他チームの選手を匿名で腐すような文章とか)これは、この時代にちゃんとカッコいいブックデザイン・エディティングでやっていこうというのであれば結構真剣にやめてほしい。ああいうのが好きなファンが一部いるのは分かるけど、それはファンのZINEとかでやってくれよと思いました。

選手個人だったり戦術だったり経営だったり、無料ネット記事ではなく紙だから(有料だから)のクオリティでフォーカスされていれば今後も読んで楽しみたいとは思っているので、これからもよろしくお願いします。

シティ、この夏もコバチッチだったりパケタだったり、よそさんでも「走れる・とにかく上手い・人間的にできてそう」みたいな選手をちゃんと見ててセレクションが流石ですよね。三笘はたぶん行かないよなあ…




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