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合気道 お稽古録 017、018

お稽古録 017

昇段級審査の直前稽古のこの日は、指導員Oさんにお世話になる。
Oさんの「予想問題」である、審査で出る(であろう)技を、どんどんみんなでこなしていく。
2時間のお稽古時間が、飛ぶように過ぎていった。
お稽古の後は、審査対象者が審査の形式で、一通りの技を行う。
審査の流れが体感できた「模擬試験」は、とても助かった。
また、先輩方が、これまでの経験を交えて、審査の流れについても大まかな予想を立ててくださった。
この日は、オーストラリアからお越しのAさんと、初めてお稽古をご一緒した。
稽古時間中の、凛とした佇まいが大変印象的な方だった。

<稽古内容>
準備運動
笑いの稽古
呼吸操練
取り舟
足捌き
受け身 前後ろ
両手取り 四方投げ 表裏
両手取り 入り身投げ
両手取り 小手返し
天地投げ
正面討ち 一教 表裏
正面討ち 入り身投げ
正面討ち 小手返し
後ろ両手取り 四方投げ
後ろ両手取り 入り身投げ
後ろ両手取り 小手返し
呼吸投げ 四種
座技 一教 表裏
座技 呼吸法


=====
お稽古録 018
昇段級審査当日。

お稽古開始までの時間に、先輩のMさんが声をかけてくださり、技の復習を行う。(先輩方、みなさん親切^^)
お相手をしてくださったMさんが、一通り復習を済ませたあと、
「あとはね、きれいに、きれいに、技をやっていけばいいですよ。
 なんていうか、“ほら、見て見て!”みたいな感じで。」
と、お話してくださった。
「なんだか、幼稚園の子みたいな感じでいいんですね」
とお伝えしたら、
「ほんと、そんな感じでいいんですよ。
 審査は、多田先生に見てもらうための場ですから、
 “ほら、見て見て!”って、やればいいんですよ。」
と、気持ちをほぐしてくださった。

いつも通りの準備運動等を、指導員Tさんが率いてくださったあと、
多田先生がお見えになり、呼吸法と、呼吸投げを実施。
多田先生が合気道における「氣の錬磨」についてお話してくださったあと、審査対象者が多いこともあり、早速審査に入った。

昇段級審査は、級の若い対象者から始めるのが通例だが、今回、わたしと同時期に入門されたもうお一方が初めての審査だったため、上の級の方の審査を先に行う形式になった。
直前の稽古時に、先輩方が読んでくださった流れの通りで、安心したと同時に、合気道の仕組みが「親切設計」であることに、改めてありがたさを感じ入る。

上の級の方が、2名ほど先に審査を済まされて、わたしの順番が回ってきた。
審査が始まる時に、
「いつものように、のびのびとやってくれればいいからね」
と、全体に向けて多田先生がおっしゃっていたことを、胸の中で繰り返しながら、多田先生がおっしゃる技を、一つひとつ進めていったら、審査はあっという間に終わった。

多田先生や指導員のみなさん、それに先輩方の日頃のご指導のおかげで、初めての昇級審査で、4級をいただいた。
初めての審査だった、入門が同時期のもうお一方と、同じ級をいただいて、とてもホッとした。
また、審査を受けた全員が、昇級・昇段し、オーストラリアからお越しになったAさんも無事に昇段。
とても安心した笑顔をこぼされていた。

審査を終えて、お稽古を終わる時に「ありがとうございました」と一緒に、「おめでとうございます」という言葉が響き渡り、道場内は、祝祭・祝福のムードでいっぱいになった。
多田先生の日頃のご指導からも感じてきたが、合気道という武道は、生命力を高めると同時に、生命そのものを祝福する、祝祭的な芸術だな…と、改めて感じる。
「自分の命が、自分の存在が、ここに受け入れられている」と感じられると、人は自ずと生命力を高めていこうとするものだ。
なんて、ありがたい場に身を置けているんだろう。
ここからまた稽古に励み、精進していきたい。

<稽古内容>
準備運動
笑いの稽古
呼吸操練
取り舟
足捌き
受け身 前後ろ
呼吸法
呼吸投げ
審査(以下、審査で行った技)
両手取り 四方投げ 表裏
両手取り 入り身投げ
両手取り 小手返し
天地投げ
正面討ち 一教 表裏
正面討ち 入り身投げ
正面討ち 小手返し
後ろ両手取り 自由
呼吸投げ 自由
座技 一教 表裏
座技 呼吸法

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