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【唯一無二 ブレンドの力】

【唯一無二 ブレンドの力】

今回も リクエストをいただいた焼酎で記事を書いて参ります、

私、コナンが初めて見学した焼酎蔵がここでした、
鹿児島、知覧醸造の【Tea酎】

静岡に次ぐ茶葉の産地、
鹿児島知覧の茶葉とさつまいもを用いた焼酎です。

正直言います、初めて見た時、色物なんじゃないか、と思ってしまった、
しかしそんなはずはない、とも思った。
目を引くだけの一過性の商品を杜氏の森さんは絶対に造らないと知っている。

なにより なぜこれをリリースしたのか分からなかった理由は
私の頭の中で、芋と 米と 茶葉がどのような香りを醸し出すのか皆目見当がつかなかったからだ。

ここまでは飲む前の話、
いよいよ開封する時が来るのだが、
ボトルを初めて開けた時のことは鮮明に覚えている、
 
グラスに注ぐと立ち上がる緑茶の爽やかな香りにの中に なにか、脳が開く感覚があった。

口に含むと、芋や米麹由来の甘く、香ばしいスイートポテトを思わせる香り、
そして 緑茶の青い爽やかさが続き
ゆっくりと い草を思わせる余韻が訪れました。
全てが相まりミルクティーを飲んだ後のような濃厚で甘い感覚。すべてが新しかった。

「森さんやべぇ!」と口に出した記憶があります、

ここまでレベルの高いブレンド技術はきっと
知覧醸造がお茶農家と焼酎造りの両方を担う蔵だから出来たのでしょう、
そして 森さんの真面目な人柄も必ず影響しているはず。

仕込みの流れは基本的な芋焼酎の造りと途中までは同じだが
二次仕込み(米麹・酵母・水が発行したものに芋を投入する)の時点で
投入する芋は全量の半分。

通常この二次仕込み後に蒸留するのだが【Tea酎】は三段仕込みである、
要するに芋を分けて入れることで森杜氏いわく「酵母を疲れさせず、優しい酒質」になるとのこと

そして最後に投入する芋と同時に加えられるのが 【Tea酎】用にブレンドした茶葉である。

ちなみにこの茶葉、焼酎用に4種類の茶葉をブレンドしているらしい、
100g1,000円、お茶として飲んでもしっかり美味しい。

ではこちらがスペックです
蔵:知覧醸造
芋:コガネセンガン
麹:白麹(タイ米)
酵母:確認中
蒸留:常圧蒸留
茶葉:知覧茶一番茶葉

私、焼酎をロックでおすすめすることが極端に少ないのですが
この【Tea酎】に関してはロックが良い、
氷を溶かしながらゆっくりと。

あ、これ ズブロッカの代わりに成り得るな、安直にリンゴジュースで割ってみよう。

ちなみに今回の投稿内容ですが
ほぼ【読本 dancyu】に書いてあったものです。
Tea酎もあまり情報が無いなぁ、
無濾過でリリースしたこともあったし、森杜氏も試行錯誤しているのであろう、
今一度、蔵にお伺いしたいものです。

今回はこのへんで。

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