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少女終末旅行雑感

 少し前に漫画は読んでいたが、アニメは未視聴だったので今日一気見した。ぼやっとした感想は脳内にあったが、言語化を避けていたので今回それを行う。勢いで書く。※主観と妄想とネタバレ  滅びかけの世界で、二人の少女は旅をする。何もかもが壊れ、終わっていく世界のなかで、彼女らはそれを受け入れ、日常とし、何気ない会話をする。終末という大きな流れの中で、食料を探したり、行き先を見つけながら放浪したりする。たまにときたまに人や、生物や、非生物と出会い、その流れの中にちょっとした波紋を作っ

    • 記憶

       他人の家の庭に花が生えていた。反り返った数十の赤い帯と放射状に広がった線が、ほっそりした草色の茎に備え付けられている。昔見たっきりのその花の名を思い出そうとしたが、いくら手繰っても辿り着かなかった。  数メートル後ろを歩いていた親子のうちの子の方が、お墓の花だ、とひとりごとのように宣言し、私に啓示をもたらした。そうだ、あれは彼岸花。

      • 無題

        暗い闇の嵐の中の君の手 見失う 掴めないつかめない 知らない街並み倒れる電柱に巻きつく草たちのにおいに酔う 狂うくるう時計の針を見つめる ふらふらと歩く 道すら見えぬ虹彩の中に真実はいずこ

        • 不定形突発超短編小説

          ふと、空を、というかその手前の高層ビルの窓を眺めると、何も無かった。何かを見つけようと見上げたはずなのに。期待を抱いたのはこっちの勝手すぎるとは思うが。落胆は隠せない。 ふと、底を、というかそれ以前の暗黒に焦点が合った。普通暗闇に焦点が合うことなどないが、確かにそこに対象物があった。落胆があった分、うつむく動作とは食い違う、妙な達成感があった。 何も見たくはなかった。まぶたを落として、全身を圧縮するように膝を曲げ、前腕で耳をふさいだ。全身に回っていたはずの感覚のベクトル

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