中国・四国地方問題

交通網
四国地方にある都道府県のうち、香川県の交通網について考えてみよう。香川県のコンビニエンスストアの店舗数を見ると、1988年には約350件であったのが、3年後の1991年には約450件になっている。これは、本州と四国を結ぶ(本州四国連絡橋)のうち、1988年に岡山県の(倉敷市の児島)と香川県の(坂出)を結ぶ通称(瀬戸大)橋が1988年に開通し、商品をトラックで輸送できるようになったことが大きい。この橋には鉄道も併設されている。他にも黒潮が流れる愛媛県では養殖の真鯛が、徳島県ではなすなどの本州への出荷が増加し、四国への観光客も増加している。本州と四国を結ぶ橋の開通はつづき、1998年には兵庫県の(神戸)から淡路島を通り徳島県の(鳴門)に至る通称(明石海峡大or大鳴門)橋、広島県の(尾道)と愛媛県の(今治)を結ぶ通称(瀬戸内しまなみ海道)の、計3ルートがそろい、事業は完成した。これにより、四国から本州への通勤・通学は(増加◯・減少×)し、上でも確認したように物流の利便性も向上したが、都心部である神戸・大阪・京都に人口や事業所が移動する(ストロー現象)も発生し、四国の大部分では人口が減少する(過疎)も発生している。
 中国・四国地方の産業
広島県の瀬戸内海沿岸では、本拠地を広島とするマツダなどの(自動車)工場や、船を造る(造船)業、水運を利用した運送業や倉庫業が盛んである。これは、波が穏やかな瀬戸内海の水運を利用することで、(資源・原料)の輸入や製品の輸出に有利だからである。他にも倉敷や福山では(製鉄)業も盛んで、また倉敷の(水島)では石油化学工業の工場である石油化学(コンビナート)が形成されている。瀬戸内海沿岸に成立するこれらの工業地域を(瀬戸内工業地域)と呼んでいる。
また、農業では高知県では(なす)と(ピーマン)が有名だが、これらは夏に出荷量が増える作物のため、温暖な気候を生かし、供給が増えて値段が下がる前に早めに出荷する(促成栽培)が行われている。柑橘類としては愛媛県の(みかん)が知られている。他にも海産物としては、愛媛県では真鯛が、広島県では(牡蠣)が有名で、先の本州と四国を結ぶ橋を利用した輸送により、新鮮なまま出荷できるようになった。
気候
四国山地より南側の(南四国)に属し、夏には(季節風orモンスーン)の影響で降水量が増える高知県では、四万十川などに洪水時には橋面が水面下になる(沈下)が架けられている。これは、増水時には橋として機能しなくなるという欠点を持つが、低い位置に架橋され、架橋長が短くできることから、費用を抑えながら速やかに作ることができるという利点がある。他にも水害対策としては、(ダム)の放水などがある。四国山地と中国山地に挟まれる(瀬戸内)では年間を通して降水量が少なく、香川県では農業用水や飲料水を蓄えるために(ため池)が作られており、米よりも少ない降水量で育つ(小麦)の二毛作が盛んなためうどんの消費も多くなっている。また、この要因には潮の(満ち引きor干満)と乾燥した天気を利用した塩の生産が多いこともあげられる。また、他には(オリーブ)、(ぶどう)の生産も盛んである。また、中国山地より北側を(山陰)という。
文化・生活
2023年度には広島にて(サミットor先進国首脳会議)が行われた。これは、第二次世界大戦下で原子爆弾が落とされたことにちなんでおり、核軍縮に関する(声明)も出された。また、広島や松山は(城下町)として栄え、現在でも県で有数の都市として存続している。

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