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年を重ねたら結婚相手の年齢にもある程度妥協すべきなのかという話

久しぶりの「という話」シリーズ第6弾。

カジノ研究で知られる木曽崇さんの「大人の遊び」研究所というYouTubeアカウントがある。このアカウントでは時折「100人に聞いてみた」というインターネットの調査パネルを用いたリサーチ動画がアップされる。これらは一種の娯楽として公開されているもので、詳細なデータや分析は今後有料メンバーシップで公開する構想があるとのことである(7月のご本人のツイートによる)。
今回紹介したいのは以下の動画。

独身男女100人調査「結婚、35歳限界説」を覆せ!【結婚年齢/適齢期/年の差婚/婚活/35歳限界説】


この動画は以下のニュース記事(2020/10/29)


で紹介された「(婚活において)男性は35歳を越えると20代の女性から相手にされなくなる」という旨のツイートおよび表に対して、(記事が釣りであることを指摘しながら)木曽さんが実際に調査してみたものである。このツイートの表を見ると40歳前後の年齢の男性が結婚相手として女性に求める年齢と、その年齢層の男性を結婚相手として求める女性の年齢にギャップがあり、マッチしなくなっていることがわかる。


しかしこれも指摘されている通り情報の出どころがまったくわからず、おそらくツイート主の結婚相談所の方の経験則ではないかと思われている。そのため木曽さんは実際に調査をして表を作り直し、その表を検証することにした。

今回もランダムで選ばれた100人が対象ということで決して調査人数が多いとは言えないのだが、それに付随する木曽さんの分析が鋭かったのでぜひ紹介したい。

※なお当然だが今回の調査の結果上こういう結論を出したということであり、必ずしも以下の結果が正しいとは限らないことは留意しておいてほしい。ご意見はコメント欄へとのこと。
また以下では動画内容について書いているが、動画視聴者を減らすのは本意でないため、実際のグラフおよび女性サイドの分析に触れないなどあえて詳述を避けている(動画内では女性の結果にもきちんと触れている)。そのため詳しくはぜひ当該動画を視聴してほしい。


さて対象は20〜45歳の独身男女であり、以下の質問に答えてもらった。

質問「貴方がもし今、結婚すると考えた場合、相手に求める理想の年齢は?」

まず最初にニュース記事にあった以下の文章を検証した。以下は件のツイートをされた方(仲人Tさん)が記事内でインタビューに答えたもの。

「40代の男性は20代ばかりに申し込みますが、20代の女性は30代、それも前半までくらいしか相手にしないので、常にお断りになってしまいます。」


「40代の男性は20代ばかりに(仲介を)申し込む?」は本当か?

これに対して今回の調査結果上は「正しいとは言えない」とした。調査結果によれば40代の男性は自分より年下を好む傾向があるのものの、自分の年齢を上限に指定しているに過ぎず、20代ばかりを選んでいる人はひとりもいなかった。ただ下限を20歳、25歳においている人もおり、若い人よりも守備範囲を広げているとは言える。

結婚の相手を想定する場合、絶対年齢と相対年齢のふたつの付け方があると木曽さんは言っている。相対年齢は自分の年齢を基準にして「上は○歳から下は○歳まで」のように考える、絶対年齢は自分の年齢とは関係なく対象を考えるとのことである。そして男性は後者の絶対年齢で考えがちというのが結果から見えてきたという。男性は下限を20歳、25歳に置きがちで、これ(下限設定)をいくつになっても変えない人がいる。そして上限だが、20代男性の上限ラインは30歳に見えるが、30歳を過ぎた男性は上限を35歳、40歳とだんだんと上げていく傾向があるようだ。自分の年齢が5歳刻みでジャジメントが変わっているのが見て取れるという。

傾向としては男性は若い頃は高め打ち(ストライクゾーンを自分より年上に設定)で、30歳を過ぎた辺りからだんだん低め打ち(ストライクゾーンを年下に設定)に変わっていく。そして40歳を越えると対象のストライクゾーンを上に置く人はほぼいなくなる。結婚相手を探す女性はこの男性のストライクゾーンの傾向を頭に置くといいわけである。


上記の分析だが、個人的にはグサリときた。というのも20代の頃は年下の女性にあまり興味がなかったのである。年の変わらない男性の友人とも「結婚するなら年上がいいよな」と言い合っていたぐらいだ(ただ周囲の女性からは「あんたは年下と付き合った方がいい」と言われていたが)。

しかし30歳が近づくにつれだんだん年下の女性が可愛く見えてくる。実際年上の女性と付き合ってうまくいかなかった私は、今では「結婚するなら少しでいいから年下がいい」と思うようになっている。自分でも言ってて頭悪く思うが「年下の女の子と結婚して甘やかしたい」とか考えることがある。第一、甘やかすってなんやねん。(『「可愛いは正義」に対するとりとめのない考え』も参照)


ただ私がこの結果の男性の傾向に唯一当てはまっていないのは、下限もだんだん上げている点だろうか。20代の頃は「年上がいいけど、もし運命の人(?)みたいなピタリとくる人が現れたら年下でも20歳以上に限りOK。未成年はまだ子供だし運命の人でもNG」と考えていた。しかし30を目前にして「年下は可愛いけど、20ってまだ大学生の年齢だよ。離れ過ぎじゃない?」と考えるようになった。30歳前半となった今は「できれば25歳以上で……」と思っているし、自分が40歳になったら「最低でも30過ぎで!」とか言っていそうである(そもそも私が選り好みできる立場なのかというツッコミは話がブレるのでやめておく)。ただその頃には20代女性のストライクゾーンからはほぼ外れているし、結婚相手を探すなら現実問題30代女性を求めるべきなわけだが(女性側の分析は動画参照)。

なぜ年の離れた相手はダメなのかはわからない。年下の女の子を騙しているような罪悪感のためか? ピタリと来ない。では年が離れていて会話が成り立つ気がしないためか? やはりピンと来ない。

あくまで私と身の回りの数人の結果がピタリと当てはまっているというだけの話のため、木曽さんの動画の内容が完全に正しいとは言わないし、言えない。

しかし5歳刻みで対象のジャッジを変えるというのはおもしろい指摘である。四捨五入するという文化が人の生き方に影響を与えるのだろうか。しかし女性の場合は男性ほども5歳刻みの影響はないということで、これもやはりわからないままである。


※女性の調査結果の分析とそれらの結果から見る男女の婚活戦略の総括は動画をどうぞ。

※この記事に貼られているリンクはすべて2020年11月21日(土)取得のもの。

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