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「人が集まる=儲かる」という短絡

 観光地の映えスポットローソンで富士山が見えないように幕を張るというニュースがありました。
 どうやらコンビニに富士山を撮影に来る観光客対策のようです。
 これに対して、「せっかくのチャンスなのに儲ければいいのに」などと言う意見が結構見受けられました。

 脚立を有料で貸せばいいとかそんな感じです。ただ考えて欲しいのは、人が増えたら即儲かるということではないということです。

 トイレだけ借りる人、写真だけ取りに来る人、騒ぐだけの人、ゴミだけ捨てる人。
 そういった人たちに対応するための労力や対策費が掛かっていると思われます。

 そして、人間を雇うということは給料分だけ払えばいいというだけでなく、様々なコストがかかります。
 まず雇用するのにかかる採用コスト、給料、そして人件費以外のコストなどです。
 そういった諸々のコストやランニングコストを考えた時に、それを超える利益が見込めないからこそこういった対応に至ったのではと私は思います。

 とりあえず人が増えたらチャンスだ、 儲かる、儲けてるなどという意見がよく散見されますけども これは本当にくだらないことだと思います。

 よく考えれば、人が増えるということはそこにコストもかかるということで、それとの兼ね合い(トレードオフ)になっているということをよく考慮しなければなりません。

 とくに、今回の観光地コンビニの例では、近隣の住民やお店などへ迷惑行為が波及してしまったことが対策への一番の動機になったのではないでしょうか。
 近隣住民や店舗からの苦情というデメリットを超えるメリットがあったなら現状維持をしていたでしょうし、対策をしたということはデメリットが増したということなんでしょう。


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